マンション内でモーター音のような騒音。一時的にしのぐために導入したUVEXイヤーマフの外観紹介

目次

概要

2019年の年末頃からほぼ毎日発生するようになったマンションの隣住戸の界壁からに響いてくる原因不明の甲高いモーター音のような騒音に悩まされ、一時的にしのぐためにUVEXのイヤーマフを導入しました。

この投稿では、必要な遮音性能NRR値の求め方と、UVEXの防音保護具「イヤーマフ3 2500042」の外観を紹介します。

導入結果:モーター音の不快さがかなり軽減され満足

軽減具合

  • モーター音の甲高い領域の音が消え、音も小さくなり不快さがかなり軽減されました。
  • 自室での相手の声も軽減されるが、会話には支障が無い程度に聞き取れるのでオーバープロテクション(過剰防音)ではないです。

装着感

  • 本来は工事現場などで作業中に外れては困るものなのできつめの装着感ですが、着けたまま枕に頭を乗せてもなんとか眠れる。
  • 密閉感が優れているぶん蒸れる。

導入理由:モーター音のような原因不明の騒音を一時的にしのぐため

[続報] 2021年3月に騒音の原因が判明し解決しました。

下記は騒音の解決の目処がたたない時に書いた内容です

現在住んでいるマンションにて、2019年の年末頃からほぼ毎日、深夜から早朝にコンクリ製の隣住戸との界壁から甲高いモーター音のような騒音が長時間響いてくるようになりました。角笛のような音にも似ています。それが半年近く続いています。
半年後には日中も響くようになり、日中でもはっきりと聞こえる音の大きさです。

筆者宅の専有部分の24時間換気扇、エアコンなど電化製品の故障、設置不良が原因の可能性があるかもしれないので、騒音が鳴り始めた際に自宅のブレーカーを落として見ましたが音は鳴り止まず。少なくとも自宅の電化製品が原因ではありません。

現在、管理組合様と居住者の方々で根本的な解決に向けて動いています。

この10年住んでいて、眠りを妨げるほどの騒音がこんなに長く続く事態は初めてのことです。
(修繕工事中、リフォーム工事中などの期間の決まった工事などは除きます)

発生源が共用部分なのか専有部分なのか。
はたまた外部要因なのか。最近、すぐ近くで地下鉄開通トンネル工事をおこなっているのでその影響なのか。
共用部分の設備が老朽化によるものなのか、ライフスタイルの変化によるものなのか。居住者の入れ替わりによるものなのか。

発生源の場所の特定は容易ではありません。
音の伝わり方は建物の構造でいくらでも変わるからです。

仮に自分が5階に住んでいるとして上から騒音がしたとしても実は発生源が1階だったということもありえます。もちろん単純に上階であることもありますが。慎重に調査・対処する必要があります。


眠れないニャ

イヤーマフは安全のために適切な遮音性能のものを選ぶ

イヤーマフとはヘッドホンのような形をした耳全体を覆うタイプの防音・聴覚保護具です。

遮音性能を表すNRR値とSNR値があり、遮音したい音によって適切な値が異なります。
全ての音を完全に遮断するものではなく、特定の周波数を遮断し音を軽減するためのものです。

遮音性能は高ければ良いというものではありません。周囲の音を遮音しすぎると危険察知が遅れたり、会話を遮音しすぎるものはコミュニケーションに支障がでるため、適切な遮音性能のものを装着しましょう。
NRR値の選び方はこちら

遮音性能 NRRとSNRとは

NRR(ノイズ・リダクション・レイティング)
アメリカ合衆国環境保護庁(EPA)が定める防音保護具などの遮音性能を示す数値(単位:dB、デシベル)。数値が大きいほど遮音性能が高い。
SNR(シングル・ナンバー・レイティング)
EUで採用されている遮音性能を示す数値(単位:dB、デシベル)。

適切なNRR値の選び方と代表的な騒音レベル

音圧レベル(デシベル値)の一例(平均値)

身近な音

  • ささやき声 29dB
  • ドライヤー 75dB
  • ライブ音楽 104dB

主な作業音

  • 研磨切削 95dB
  • はつり 109dB
  • 打鋲 120dB

[出典] 3M™ 安全衛生製品総合カタログ(PDF、3MジャパンのWebサイト)

ここでのdB値とは音圧レベルのデシベル値のことです。

適切な遮音値(NRR値)の範囲の求め方

適切な遮音値(NRR値)の選び方の基準として、騒音値と遮音値(NRR値)の差が70dB以上、85dB未満になるようにします。

70dB <= 騒音値 - 遮音値(NRR値) < 85dB

書き換えると

騒音値 - 85dB < 遮音値(NRR値) <= 騒音値 - 70dB

難聴を防ぐためには、騒音値を85dB未満に抑える必要があります。

遮音のしすぎ(オーバープロテクション)による危険を防ぐためには、騒音値と遮音値(NRR値)の差が70dB以上になるようにします。
周囲の音、話し声の遮音のしすぎは危険察知の遅れとなり、自分のみならず周囲へ危険をもたらします。
工事現場で危険を知らせる声や警報音。道路での救急車、消防車、パトカーなどのサイレンの音などを遮音しない程度にします。

【具体例】ライブ音楽(104dB) を安全に遮音する場合のNRR値の範囲

騒音値 - 85dB < 遮音値(NRR値) <= 騒音値 - 70dB
104dB  - 85dB < 遮音値(NRR値) <= 104dB - 70dB
104dB  - 85dB < 遮音値(NRR値) <= 104dB - 70dB
19dB          < 遮音値(NRR値) <= 34dB

よって必要な防音保護具のNRR値は19dBより大きく(20dB以上)、34dB以下となります。

70dB以上 85dB未満の根拠

「70dB」の根拠は下記の資料を参考にしました。
[出典] 3M™ 安全衛生製品総合カタログ(PDF、3MジャパンのWebサイト)
カタログダウンロードページ入口(3MジャパンのWebサイト)

「85dB」の根拠は下記の資料を参考にしました。
[出典] 騒音障害防止のためのガイドライン(平成4年10月1日付け基発第546号)(PDF、厚生労働省のWebサイト)

厚生労働省が公開している「騒音障害防止のためのガイドライン」にて、等価騒音レベルが85dB以上の作業環境において「騒音作業に従事する労働者に対し、必要に応じ、防音保護具を使用させること。」と記載されています。

UVEX イヤーマフ3 2500042の外観

UVEXとは、産業用安全保護具はゴーグル・グローブ・イヤーマフなど多様な種類を製造・販売をおこなうドイツ企業です。


展開した状態


コンパクトに収納できます。


耳当ての内側


箱に記載の仕様

UVEX イヤーマフ3 2500042の仕様概要

サイズ:フリー
適合規格 EN352:2001、JIST8161:1983
NRR値 25dB
SNR値 31dB
幅(mm) 175
輸入元 重松製作所
製造国 Maid in Finland

今回購入したイヤーマフ

防音保護具イヤーマフ ピックアップ

1000円以下のものから数千円のものまで紹介します。

UVEX - ドイツの企業 1926年設立


EN352:2001適合品
JIST8161:1983適合品
NRR値(dB) 25
SNR値(dB) 31

3M(スリーエム) - アメリカ本社の企業 1902年設立


NRR値(dB) 24
規格 ANSI S3.19-1974 適合品

MOLDEX - アメリカの企業 1948年設立


NRR値(dB) 26dB
JIS T8161 EM準拠

ハネウェル - アメリカの多国籍企業 1886年設立


NRR値(dB) 29
SNR値(dB) 32
ANSI:S3.19-1974規格品

ハスクバーナ・ゼノア - スウェーデン本社の企業 1689年設立


EN352-1適合

その他のブランド 2000円以下


ヨーロッパ規格品(EN352-1)
NRR値(dB) 27
Maid in TAIWAN


用途:刈払機・チェーンソー作業

以上

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参考

騒音障害防止対策の検討(厚生労働省のWebサイト)

3M™ 安全衛生製品総合カタログ ダウンロードページ入口(3MジャパンのWebサイト)

防音保護具の選び方(工具の通販モノタロウのWebサイト)

興研株式会社 聴覚保護具のカタログ(PDF、興研株式会社(KOKEN LTD.)のWebサイト)

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デル株式会社