SUGO16 ケース内部のサイズ感レビュー。Ryzen 5 5600G、Arc A750、サイドフローCPUクーラーで構築

目次

概要

この投稿では、SilverStoneの体積13L小型Mini-ITX PCケース「SUGO16(SST-SG16B)」にパーツを組み込んだ状態のケース内部のサイズ感を紹介します。

主なパーツは、CPUがAMD Ryzen 5 5600G、グラフィックボードがIntel Arc A750 GPU搭載のSparkle SA750C-8GOC(長さ222mm、2.2スロット デュアルファン)、電源がSFX750W 、CPUクーラーがサイドフロー空冷です。

SUGO16をデスクに設置した場合のサイズ感はこちらの投稿をご覧ください。
設置面積A4以下 SUGO16の設置サイズ感レビュー。体積13Lの小型Mini-ITX PCケース

2024年01月時点の情報です。

はじめに

2024年1月、約9年振りにPCを買い替えました。
動作保証のあるメーカーBTO、ショップブランドBTOなどを比較した結果、自作することにしました。

新PCに求めた要件は次の内容です。

• Windows 11対応。
• 3Dレーシングゲーム「Forza Horizon 4」をフルHD 高画質モードで快適にプレイできる。
• PCは幅800mmのデスク上に置くので圧迫感の無い小型サイズ。
• Wi-Fi、Bluetooth搭載。
• OSライセンス、ストレージは旧PCから引き継ぐ。

パーツのトータル費用は税込約12万円でした。
「Forza Horizon 4」はフルHD 高画質モードで60fpsで軽快に動作し、快適にプレイできるゲームの選択肢が増え目的は達成できました。

SUGO16に組み込んだパーツ一覧

SUGO16に組み込んだパーツの一覧です(ケースを含む)。
製品名のリンク先はAmazon.co.jpです。

パーツ分類	製品名	仕様概要	数量
PCケース	SilverStone SUGO 16 SST-SG16B(黒)	体積13L、W200mm x H232mm x D280mm、対応グラフィックカード長 275mm、Mini-ITX、電源SFX SFX-L ATX 140～180mm、対応ファン 前面120mm x1、背面120mm x1	1
グラフィックボード	Sparkle SA750C-8GOC Intel Arc A750 ORC OC Edition	GPU Intel Arc A750(GeForce RTX 3060に匹敵)、8GB GDDR6、補助電源8pin x2、推奨電源650W以上、デュアルファン、2.2スロット、寸法 222 x 101 x 40.9mm	1
電源	Cooler Master V750 SFX Gold 黒 MPY-7501-SFHAGV-JP	SFX 750W 80PLUS Gold、フルモジュラー式、W125 x H63.5 x D100mm、92mmファン、ATX変換ブラケット付属	1
CPU	AMD Ryzen 5 5600G 内蔵GPU	Zen3、PCIe 3.0、Base Clock 3.9GHz、Default TDP 65W、CPU Socket AM4、 DDR4、L3 Cache 16MB	1
マザーボード	ASRock A520M-ITX/ac	AMD AM4、Mini-ITX、A520、Ryzen 5000対応、PCIe 3.0、DDR4 DIMM x2、M.2 SSD x1、SATA x4、WiFi、BT4.2、USB-C 背面	1
メモリー	CFD Standard DDR4-3200 16GB×2枚 288pin DIMM W4U3200CS-16G	DDR4-3200 (PC4-25600) DIMM、ヒートシンク無し	1
ケースファン	SCYTHE KAZE FLEXⅡ 120 PWM SLIM KFS1215FD18-P	120mm角、薄型15mm厚、回転数1800rpm、4ピンPWM	2
CPUクーラー	Cooler Master HYPER 212 SPECTRUM V3 RR-S4NA-17PA-R1	サイドフロー、空冷、外寸L124 x W73 x H152 mm、ファン寸法L120 x W120 x H25mm、4ピンPWM、アドレサブルRGB	1
ストレージ(OS用)	1TB M.2 NVMe SSD WD Blue SN570 WDS100T3B0C-EC	M.2 PCIe3x4 NVMe SSD	1
ストレージ(データ用)	2TB 2.5インチSATA SSD CFD MGAX CSSD-S6L2TMGAX	2.5インチSATA SSD	1
便利パーツ	アイネックス EX-006A コネクタ簡単脱着ケーブル 15cm	ケーブル側: 2x5ピン オス、マザーボード側: 2x5ピン メス、コネクタ: 2.54mmピッチ、ケーブル長: 15cm	1

SUGO16 開放できるパネルは正面と左右

SUGO16で開放できるパネルは正面と左右です。
天板、底板は開かないためそこからの配線作業はできません。

SUGO16 完成後の内部のサイズ感

基本

サイドフローCPUクーラー、長さ222mmグラフィックボード、SFX電源を搭載しています。

CPU標準搭載トップフローCPUクーラーに比べてサイドフローCPUクーラーは冷却性と静音性に優れていると言われますが、その変わり、組み立て難易度や制約が高くなります。

写真左側がケース前面、右側がケース後方になります。
基本的なエアフローは前面吸気、後方排気です。
電源は側面から吸気します。

サイドフローCPUクーラーの空間

このCPUクーラーは空冷サイドフロー型「Cooler Master HYPER 212 SPECTRUM V3」です。
外寸はL124 x W73 x H152 mm、ファン寸法L120 x W120 x H25mm。

CPUクーラーのファンをヒートシンクの右側に取り付けている理由は、左側にある電源コネクター類との干渉を防ぐためです。
CPUクーラーのファンは、エアフローの向きが左から右に流れる向きで設置しています。
ヒートシンクを冷やすための空気は、ケース前方の吸気ファンと、右側面の通気孔から取り込みます。

CPU標準搭載トップフローCPUクーラーではなく、サイドフローCPUクーラーを使う場合は電源サイズの選択に注意が必要です。

この電源はSFXサイズの「Cooler Master V750 SFX Gold」です。
外寸はW125 x H63.5 x D100mm。
この場合でCPUクーラーのヒートシンクと電源ケーブルの間隔が約10mmです。

SFXよりも大きなSFX-LまたはATX電源ではおそらく干渉します。
のちのちサイドフローCPUクーラーへの交換を考えている場合は、電源をSFXにしておくことを推奨します。

ケース前後のケースファンの空間

上記写真右側がケース後方です。
ケース後方ファンとCPUクーラーのファンの間隔は約20mmです。

上記写真右側がケース前方です。
ファンに干渉しないようにケーブルをまとめます。

ケース前方のファンの位置には、ファンとは排他となりますがストレージを設置することもできます。

ケース後方と前方のファンは下記の120mm角、薄型15mm厚の「SCYTHE KAZE FLEXⅡ 120 PWM SLIM」を設置しました。

底面の2.5インチSATA SSDの空間

底面に2.5インチサイズのストレージを1台設置できます。ここではSSDを設置しました。

サイドフローCPUクーラーの大きさによっては、取り付け過程でヒートシンクにぶつかり、取り付けができない可能性があります。
このサイドフローCPUクーラーでは干渉すること無く取り付けと取り外しができました。

SATAケーブル、SATA電源ケーブルが増える分、内部空間が圧迫されます。
M.2 SSDを2つ搭載できるマザーボードを選ぶ事でそれを解消できます。

長さ222mmのグラフィックボード取り付け後の空間

このグラフィックボードはIntel Arc A750 GPU搭載 Sparkle SA750C-8GOCです。
寸法は長さ222 x 高さ101 x 厚み40.9mm。

取り付け時は、SUGO16の特徴であるグラフィックボード設置用のスリットから差し込みます。

天板の通気孔から、グラフィックボードのファンが空気を取り込み冷却する構造です。

4つのビデオポートと拡張スロットのフレームは干渉することなくきれいに収まりました。
2つの拡張スロットはブリッジレスではありません。

その他のふかん写真

急遽購入した工具

普段使っているドライバーとは別に、急遽軸長250mmのロングドライバー(Ph2)を買い足しました。

理由は、SUGO16へマザーボードを固定するためのネジ穴までの深さが約200mmで、さらにパーツ同士の間隔も狭いため普段使っている全長約190mmのドライバーではグリップや手が干渉して届かなかったためです。

動作確認用の仮の電源スイッチ

PCケースに組み込む前に、仮組み状態で動作確認をおこないました。
最小構成はCPU、メモリー、マザーボード、電源です。

起動用の電源スイッチはケースのものではなく仮の電源スイッチを使いました。
PCケースがまだ手元にない場合でも動作確認ができます。

マザーボードとケースの電源スイッチ配線作業を楽にするアダプター

ケースにマザーボードを取り付け後、奥まった位置にマザーボードの電源スイッチピンに、ケースの電源スイッチケーブルを接続するのは至難の業です。
今回はこのアダプターを使うことで配線作業が楽になりました。

以上

今回購入したPCパーツと工具の商品リンク