目次
概要
この投稿では、120GBで約2000円の廉価版SSD「Patriot Memory Burst Elite 2.5インチSATA3 SSD 120G」の外観、SMART情報、ベンチマーク、およびP210、Burstシリーズとの違いを紹介します。
購入目的はChrome OS Flexをインストールするため
購入目的は、2009年に購入したCore 2 Duo搭載のノートPC「ThinkPad X200s」に取り付けてChrome OS Flexをインストールするためです。
[関連] ThinkPad X200sにChromeOS Flex安定版をインストールする手順。約5分でChromebook化
シーケンシャルライトは320MB/sと若干遅めですが、古いPCで利用するには充分な性能で、120GBで約2000円のリーズナブルなSSDです。
速度面のカタログスペック
- シーケンシャルリード(ATTO) 450MB/s
- シーケンシャルライト(ATTO) 320MB/s
- 4Kランダムリード 40K IOPs
- 4Kランダムライト 40K IOPs
- TBW 50TB
購入時期と購入店
購入時期 2022年7月
購入店 Amazon.co.jp (出荷元 Amazon、販売元 Patriot Memory)
購入価格 税込 約2,000円
外観
パッケージは台紙とブリスターで構成されたブリスターパックです。
台紙周囲は全面接着されているので、開封するには台紙のどこかを破るか切ります。そのため未開封か否かを見た目で判断することができます。
製造は台湾です。
台紙周囲は全面接着されていますが、台紙とブリスターは接着されていないため、上記写真の台紙の端部分を切り取ることでブリスターを引っ張り出せます。
内容物はSSD本体のみ。
余分な付属品を省くことで低価格化を実現しています。
既存PCのSSDを交換する場合は既存ケーブルやネジを再利用できますし、取り付け方は大抵のマザーボードやパソコンの説明書に記載されています。クローン作業が必要であればMacrium Reflectなどのフリーソフトをダウンロードすれば済むので困ることはないでしょう。
外殻は表も裏もプラスチック製。
サイズは2.5インチ。厚さ7mm。
左側の幅の小さい端子がSATAのデータ用端子。右側が電源端子です。
SMART情報
SSDをUSB 3.0対応のUSB外付けケースに取り付けた状態で測定しました。
健康状態は正常 100%。
ベンチマーク
ベンチマークで使用したPC環境
SSDをUSB 3.0対応のUSB外付けケースに取り付けた状態で測定しました。
OS Windows 10 Pro 64bit バージョン 21H2
デスクトップPC Intel NUCキット NUC5i3RYH
- 製品コレクション 第5世代Intel Coreプロセッサー・ファミリー搭載 Intel NUCキット
- 搭載プロセッサー Intel Core i3-5010U Processor (3M Cache, 2.10 GHz)
- 搭載したメモリー 2x8GB DDR3L-1600(PC3-12800) SO-DIMM
- M.2 カードスロット (ストレージ) M.2 PCIe 2.0 x4 NVMe。サイズ 2242/2260/2280。1スロット
- SATA 6.0 Gb/s ポートの最大数 2つ
- 外部USBポート USB-A 3.0(5Gbps) 4つ
2.5インチSATA HDD/SSD用 USB外付けケース inateck FEU3NS-1E
- 内部インターフェース 2.5インチ SATA
- 搭載USBポート USB-A
- USB規格 USB 3.0
- Windows 10の「デバイスとプリンター」で表示される名称 「USB 接続 SCSI (UAS) マス ストレージ デバイス」
ベンチマーク結果
使用したベンチマークアプリは「CrystalDiskMark 8.0.4 x64」と「ATTO Disk Benchmark 4.00.0f2」です。
プロファイル 現実性能
シーケンシャル読み取り 325MB/s
シーケンシャル書き込み 162MB/s
シーケンシャル読み取り 401MB/s
シーケンシャル書き込み 190MB/s
カタログスペックと比べると読み込みは30%減、書き込みが50%減の結果となりました。
Patriot MemoryのBurst Elite 2.5インチSATA3 SSDのカタログスペックは
シーケンシャルリード(ATTO) 450MB/s
シーケンシャルライト(ATTO) 320MB/s
Burst EliteとBurst、P210の性能の違い
2022年9月時点でPatriotの2.5インチSATA3 SSDには3つのシリーズがあり、TBWの高い順にBurst、P210、Burst Eliteとなります。
ここでは120GB(または128GB)、240GB(または256GB)の2つの容量のカタログスペック上の速度を紹介します。
同じシリーズでも容量によって読み書き速度は異なりますのでご注意ください。
120GBまたは128GB
製品↓ | シーケンシャル リード(ATTO)[MB/s] |
シーケンシャル ライト(ATTO)[MB/s] |
4Kランダム リード[IOPs] |
4Kランダム ライト[IOPs] |
TBW[TB] |
---|---|---|---|---|---|
Burst Elite 120GB | 450 | 320 | 40K | 40K | 50 |
Burst 120GB | 560 | 540 | 50K | 40K | 75 |
P210 128GB | 450 | 350 | 30K | 30K | 60 |
240GBまたは256GB
製品↓ | シーケンシャル リード(ATTO)[MB/s] |
シーケンシャル ライト(ATTO)[MB/s] |
4Kランダム リード[IOPs] |
4Kランダム ライト[IOPs] |
TBW[TB] |
---|---|---|---|---|---|
Burst Elite 240GB | 450 | 320 | 40K | 40K | 100 |
Burst 240GB | 555 | 540 | 60K | 60K | 180 |
P210 256GB | 500 | 400 | 50K | 30K | 120 |
Patriot Burst Elite 120GBのカタログスペック
基本情報
製品名 Burst Elite
商品名 Patriot Burst Elite SATA 3 SSD 2.5 Inch
PATRIOT PART NUMBER PBE120GS25SSDR
製品保証 3年
機能
• Release: 2020
• Latest SATA 3 controller
• Static and Dynamic Wear Leveling
• Bad Block Management
• Low Power Management
• TRIM Support
• Smart ZIP
• MTBF:>2,000,000 Hours
仕様
• 4K Aligned Random Read: up to 40K IOPs
• 4K Aligned Random Write: up to 40K IOPs
• Sequential Read (ATTO): up to 450MB/s
• Sequential Write (ATTO): up to 320MB/S
• Terabytes Written (TBW): 50TB
• Interface: SATA III 6Gb/s
• Form Factor: 2.5インチ。厚さ7mm。
• Operating Voltage: 5v
• Operating Temperature: 0 ~ 70°C
今回購入した製品
型番 PBE120GS25SSDR
[関連投稿]
以上
内蔵SSD(M.2 SSD、2.5インチ SATA SSD)を検討する
M.2 PCIe Gen3x4 NVMe SSD
2023年時点で市販されている主なM.2 PCIe NVMe SSDのラインナップは、PCIeの世代によってPCIe Gen 3と、PCIe Gen 4の2つがあります。
PS5で使用するSSDはGen4x4への対応が必須です。
同世代でも低速、中速、高速モデルがあります。
Gen 3のなかでも低速モデルはシーケンシャル読み取りと書き込みは1000MB/s前後ですが、それでも2.5インチSATA3.0 SSDの最大速度600MB/sよりも高速です。
高速モデルは規格上の最大速度に近づく分、熱暴走を防ぐための放熱対策が重要になります。ヒートシンク取り付けの際は、PC内にヒートシンクが干渉しないスペースがあることを確認することが必要です。
M.2 PCIe Gen4x4 NVMe SSD
PCIe Gen 3の後継であるPCIe Gen 4は、データ転送速度が最大で2倍に向上しました。2023年3月時点で最速の世代です。
PCIeには下位互換があるので上限がGen 3のPCでも、Gen 4のSSDを使えます。その場合の最大速度はGen 3に制限されます。
PS5向けのM.2 SSD用ヒートシンク
2.5インチ SATA SSD
ノートPCの数世代前の2.5インチSATA HDDをSSDに交換するだけで大幅な速度向上と静音化を実感できます。
2023年時点で120GBが1000円台、256GBが2000円台です。
USB接続 2.5インチSATA SSD/HDDケースを検討する
2.5インチSSD/HDDケース選びでは、ケースの対応厚に気をつけましょう。
2022年現在、2.5インチSSDの厚さの主流は7mmですが、2.5インチHDDでは7mmの他に9.5mm、15mmが存在します。
HDDは容量が増えるとディスク枚数が増すためです。
最大15mm厚対応 2.5インチSATA SSD/HDD用
最大12.5mm厚対応 2.5インチSATAを3.5インチSATAに変換するアダプタ
最大9.5mm厚対応 2.5インチSATA SSD/HDD用
USB接続 3.5インチのSATA HDDケースを検討する
USB接続の3.5インチのSATA HDDケース選びでは、対応している最大容量に注意しましょう。
古いHDDケースやSATA-USB変換アダプタでは最大2TBまでしか容量を認識できない場合があります。
最大認識容量20TB
参考
Patriot Memory(Patriot MemoryのWebサイト)
BURST ELITE SATA III 2.5" SSD(Patriot MemoryのWebサイト)