ChromeOS Flex安定版のUSBインストーラ作成方法。作業時間 約20分

目次

概要

この投稿では、ChromeOS Flex 安定版(Stable版)のUSBインストーラ作成方法を紹介します。

USBインストーラを使用することで、ChromeOS FlexをWindows PCやMacで直接実行(ライブブート)し試用したり、内部ストレージにインストールすることができます。

作業時間は約20分。
USBインストーラで使えるメディアはUSBメモリ(USBドライブ、USBフラッシュドライブ)またはSDカードです。

2022年09月時点の作業内容です。

インストール手順は、「ThinkPad X200sにChromeOS Flex安定版をインストールする手順。約5分でChromebook化 」をご覧ください。

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USBインストーラの2つの用途

【1】ChromeOS Flexをライブブートで試用する

現在使用しているWindows PCやMacのOSを書き換えること無く、USBインストーラからChromeOS Flexを直接実行(ライブブート)し試すことができます。

【2】ChromeOS Flexを内部ストレージ(SSDまたはHDD)へインストールする

USBインストーラを起動しインストールを実行することで、Windows PCやMacの内部ストレージにChromeOS Flexをインストールすることができます。内部ストレージの既存OSはChromeOS Flexに置き換えられます。

USBインストーラで起動したChromeOS Flexの開始画面

USBインストーラでChromeOS Flexを起動すると、インストールするか試用するかを選べます。

USBインストーラ作成のシステム要件(必要なもの)

USBインストーラを作成するデバイス

  • 最新バージョンのChromeブラウザを搭載したChrome OS、WindowsまたはMacデバイス。
  • Android版、iOS版のChromeブラウザは対象外です。

USBドライブ

  • 容量 8GB 以上
  • SanDiskのUSBドライブはインストーラとして機能しないことがあるため、SanDisk以外のUSBドライブを使用することを推奨します。
    [出典] USB ドライブに関する既知の問題(ChromeOS FlexヘルプのWebサイト)

インターネット環境

  • インターネットに接続していること。

この投稿で使用したPC環境

USBメモリ シリコンパワー USBメモリ 32GB Blaze B02 SP032GBUF3B02V1K

  • 容量 32GB
  • USB規格 USB 3.2 Gen 1
  • インターフェース USB-A
  • Windows 10の「デバイスとプリンター」で表示される名称 USB DISK 3.2
  • BIOSブートメニューでの表示名 USB DISK 3.2

手頃な価格帯で、Windows 10、11のブート可能なインストール メディアを作成するには充分な性能です。


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  • 購入年月 2015年5月
  • 製品コレクション 第5世代Intel Coreプロセッサー・ファミリー搭載 Intel NUCキット
  • 搭載プロセッサー Intel Core i3-5010U Processor (3M Cache, 2.10 GHz)
  • 外部USBポート USB-A 3.0(5Gbps) 4つ

USBインストーラの作成方法

ChromeOS FlexのUSBインストーラを作成するには、Chromeブラウザの拡張機能「Chromebook リカバリ ユーティリティ」を使います。
このユーティリティ中ではChromeOS FlexのUSBインストーラのことを「Chromebook のリカバリ メディア」を呼んでいます。

Chromeブラウザに拡張機能「Chromebook リカバリ ユーティリティ」をインストールする

ここでの作業時間は約5分です。

Chromeブラウザを開く(Android版、iOS版は対象外です)。

Chrome ウェブストアの「Chromebook リカバリ ユーティリティ」のページにアクセスする。

右上にある「Chrome に追加」をクリック。

2022年9月時点でのバージョン等の情報
提供元 google.com
バージョン 0.2.1
更新 2022年6月23日

メッセージが表示されたら「拡張機能を追加」をクリック。
これで拡張機能のインストールは完了です。

拡張機能がオンになっていることを確認する

Chromeブラウザのウィンドウの右上にある縦三点リーダー「︙」 -> 「その他のツール」 -> 「拡張機能」をクリック。

拡張機能一覧

拡張機能一覧にて「Chromebook リカバリ ユーティリティ」がオンになっていることを確認します。
スイッチが右になっていればオン状態です。

USBドライブにChromeOS Flexイメージを書き込む

いよいよUSBドライブにChromeOS Flexイメージを書き込んで「ChromeOS FlexのUSBインストーラ」を完成させます。
ここからの作業時間は約15分です。

「Chromebook リカバリ ユーティリティ」を起動する

拡張機能アイコン

Chromeブラウザのウィンドウの右上にある拡張機能アイコンをクリック。
ジグソーパズルのピース「🧩」のようなアイコンです。

拡張機能一覧にて「Chromebook リカバリ ユーティリティ」をクリック。

別ウィンドウで「Chromebook リカバリ ユーティリティ」が起動するので案内に従って進めます。

Chromebook のリカバリ メディアの作成

Chromebook のリカバリ メディアの作成

「始める」をクリック。

ステップ 1/3 「Chromebookの識別」

ステップ 1/3 「Chromebookの識別」

「リストからモデルを選択」リンクをクリック。

ステップ 1/3 「Chromebookの識別」

選択肢部分の表示が上記のように変化するので「メーカーを選択」部分をクリック。

ステップ 1/3 「Chromebookの識別」

メーカー一覧から「Google Chrome OS Flex」クリックし選択。
「製品を選択」部分は自動的に「Chrome OS Flex」が選択されます。未選択状態の場合は「Chrome OS Flex」を選択してください。

「続行」をクリック。

ステップ 2/3 「USB フラッシュ ドライブまたは SD カードの挿入」

ステップ 2/3 「USB フラッシュ ドライブまたは SD カードの挿入」

PCにUSBドライブを挿入し数秒待って認識が完了するのを待ちます。

ステップ 2/3 「USB フラッシュ ドライブまたは SD カードの挿入」

「使用するメディアを選択してください」部分をクリックし、挿入したUSBドライブを選択します。

表示されるUSBドライブの名称はメーカーや製品によって異なります。
今回使用したUSBドライブの認識名は「USB DISK 3.2」です。

ステップ 2/3 「USB フラッシュ ドライブまたは SD カードの挿入」

「続行」をクリック。

ステップ 3/3 「リカバリ イメージの作成」

ステップ 3/3 「リカバリ イメージの作成」

問題が無ければ「今すぐ作成」をクリック。

ChromeOS Flexのイメージのダウンロードと解凍、USBドライブへの書き込みが開始されるので終わるまで待ちます。

各工程の目安時間

  • ダウンロードと確認 約2分
  • 解凍 約1分
  • 書き込み 約9分
  • 書き込み後の確認 約1分

各工程の画面は次の通りで、自動的に進みます。

リカバリ イメージの作成中 「ダウンロード中」

リカバリ イメージの作成中 「ダウンロードを確認しています」

リカバリ イメージの作成中 「解凍しています」

リカバリ イメージの作成中 「書き込んでいます」

リカバリ イメージの作成中 「確認しています」

作成が終わると次の画面に自動で進みます。

リカバリメディアの作成完了

リカバリ メディアの作成が完了しました

「完了」をクリック。

これでChromeOS FlexのUSBインストーラの作成は完了です。

【番外】USBインストーラのパーティション構成

参考までにWindows 10の「ディスクの管理」で確認したChromeOS FlexのUSBインストーラのパーティション構成を紹介します。
ここではディスク2がUSBインストーラです。

USBインストーラのパーティション構成
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この投稿で使用したPCパーツ

手頃な価格帯で、Windows 10、11のブート可能なインストール メディアを作成するには充分な性能です。


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以上

[合わせて読む] ChromeOS Flexインストールガイド

USBメモリ ピックアップ (USB3.2 Gen1対応)

手頃な価格帯で、Windows 10、11のブート可能なインストール メディアを作成するには充分な性能です。


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64GB以上の容量を使う際にはexFATやNTFSでフォーマットする

  • FAT32形式で認識できる容量は32GBまでです。64GB以上の容量を認識させるにはexFATやNTFSでフォーマットします。

Windowsでフォーマットするとカタログ容量よりも減るのは仕様です

  • カタログ容量で64GBのUSBメモリをWindowsでフォーマットすると約59GBになります。カタログの容量誤表記、不具合、故障ではありませんのでご注意ください。
  • 商品カタログ上の容量は国際単位系(SI)の10進数で計算した容量です。一方、Windows OSでは2進数で計算しており、10進数で算出よりも容量が小さくなります。

USBメモリはSSDに比べて寿命が短い

  • 高耐久版のUSBメモリを除き普及価格帯のUSBメモリはSSDやHDDに比べて圧倒的に寿命が短く長期保存には不向きですので、バックアップ装置の本命としての利用は避けるのが無難です。

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