目次
概要
この投稿では、Windows 10 PCにて、『SATA-USB変換アダプター』に接続した4TBのHDDが1.8TBまでしか認識されなかった時の症状と原因を紹介します。
2022年10月の情報です。
PC環境
OS Windows 10 Pro
- バージョン 21H2
デスクトップPC Intel NUCキット NUC5i3RYH
- 購入年月 2015年5月
- 搭載プロセッサー Intel Core i3-5010U Processor (3M Cache, 2.10 GHz)
SATA-USB変換アダプター
- 購入年月 2007年頃
- メーカー GREEN HOUSE
- 製品名 SATA-USB2.0変換アダプタ
- 型番 GH-USHD-SATA
- 発売日 2007年5月下旬
3.5インチ SATA HDD
- 購入年月 2022年10月
- メーカー Seagate
- 製品名 IronWolf
- 容量 4TB
- モデル番号 ST4000VN006
- サイズ 3.5インチ
- インターフェース SATA 6Gb/s
経緯
2022年10月、NASのHDDを交換するために4TBの3.5インチSATA HDDを購入しました。
交換前にHDDの状態をWindows 10 PCで確認するため、SATA-USB変換アダプターを用いてPCに接続し、「ディスクの管理」で初期化しました。
写真のHDDは、今回使用したHDDとは別のものです。
症状
SATA-USB2.0変換アダプターに接続した4TBのHDDを、Windows 10 PCの「ディスクの管理」でディスクの初期化すると1.8TBまでしか認識されない。
確保できる領域が2TBに制限されるFAT32形式でフォーマットしたというわけではありません。
CrystalDiskInfoで確認すると容量が4TB(4000.7GB)のHDDであることが確認できます。
原因
今回の原因は、SATA-USB変換アダプターの対応容量を超えていたためと考えられます。
使用したSATA-USB変換アダプターが発売されたのは、HDDの最大容量が1TBだった2007年で、購入した時期も同じ頃でした。
製品仕様書には対応できる最大容量の記載はありませんが、2007年時点のHDDの最大容量は1TBだったので、この変換アダプターの対応容量が最大1TBであると考えるのが妥当です。
結論:SATA-USB変換アダプターは認識可能な最大容量がある
新たな最大容量のHDDが登場した場合、それ以前に発売された変換アダプターでは認識できない可能性があることを考慮しておく必要があります。
SATA-USB変換アダプター(ケースを含む)製品には対応できる最大容量が記載されているものがあります。
購入や使用の際には、変換アダプターの仕様書や説明書等で対応している最大容量を確認しましょう。
今回の解決策として、16TBまで対応している下記のHDDスタンドに買い替えて、無事目的を達成しました。
[この製品の型番は販路の違いで2つあります]
仕様は同じです。
- Web販売モデルの型番 LHR-L1BSTWUCD
- 量販モデルの型番 LGB-1BSTUC
[主な仕様]
- 対応ストレージ 2.5インチまたは3.5インチのSATA HDDとSATA SSD
- 対応容量 3.5インチHDDは最大16TB、2.5インチHDDは最大5TB、SSDは最大2TB
- 台数 1台
- USBポート形状 USB-C
- インターフェース USB3.2 Gen2
- HDD接続コネクター SATA
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余談:2023年5月時点でのHDDの最大容量は22TB
HDDの最大容量が2TBに達したのは2009年、4TBに到達したのは2011年頃です。
2023年5月時点で市販されているHDDの最大容量は22TBです。
以上
SATA USB変換アダプターを検討する
内蔵SATA HDD/SSDをUSB接続の外付けディスクとして利用するための変換アダプターです。
[この製品の型番は販路の違いで2つあります]
仕様は同じです。
- Web販売モデルの型番 LHR-L1BSTWUCD
- 量販モデルの型番 LGB-1BSTUC
[主な仕様]
- 対応ストレージ 2.5インチまたは3.5インチのSATA HDDとSATA SSD
- 対応容量 3.5インチHDDは最大16TB、2.5インチHDDは最大5TB、SSDは最大2TB
- 台数 1台
- USBポート形状 USB-C
- インターフェース USB3.2 Gen2
- HDD接続コネクター SATA
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USB接続 2.5インチSATA SSD/HDDケースを検討する
2.5インチSSD/HDDケース選びでは、ケースの対応厚に気をつけましょう。
2022年現在、2.5インチSSDの厚さの主流は7mmですが、2.5インチHDDでは7mmの他に9.5mm、15mmが存在します。
HDDは容量が増えるとディスク枚数が増すためです。
最大15mm厚対応 2.5インチSATA SSD/HDD用
最大12.5mm厚対応 2.5インチSATAを3.5インチSATAに変換するアダプタ
最大9.5mm厚対応 2.5インチSATA SSD/HDD用
USB接続 3.5インチのSATA HDDケースを検討する
USB接続の3.5インチのSATA HDDケース選びでは、対応している最大容量に注意しましょう。
古いHDDケースやSATA-USB変換アダプタでは最大2TBまでしか容量を認識できない場合があります。
最大認識容量20TB
NASに最適化されたCMR方式HDD(家庭向け) ピックアップ
NASにはNAS向けHDDを選ぶのが安全
NAS向けHDDは、24時間稼働、複数のデバイスからアクセスされることを想定し、それに適した作りになっています。
デスクトップ向けHDDと比べて平均故障間隔(MTBF)、振動対策、異常の検知などに優れています。
HDDにおけるCMR方式(Conventional Magnetic Recording)とは、ランダムにデータを書き換える用途に最適な書込み方式です。対語はSMR方式(Shingled Magnetic Recording)です。
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参考
SATAのHDDをそのままUSB接続できる、SATA-USB2.0変換アダプタ新発売! | GREEN HOUSE グリーンハウス(GREEN HOUSEのWebサイト)
ネットワーク・アタッチド・ストレージ (NAS) IronWolf NASハードディスク・ドライブ(SeagateのWebサイト)