目次
概要
この投稿ではASUSTORのNAS AS-202Tで、HDDをホットスワップ交換する手順を紹介します。
ASUSTORのNAS AS-202TにてRAID1を構成しているボリュームのHDD2台のうち1台がステータスが異常になりました。
SMART情報での異常項目は「Current_Pending_Sector」。
2台中1台のディスクに異常があり。
ボリューム自体のステータスは良好。
使用開始日 2015年4月。異常発生日 2019年8月。
そこで新しいHDDに交換することにしました。今後の容量拡張も見据えて交換後のHDDの容量を元のHDDよりも大きいものにしました。
交換手順はASUSTOR公式サイトの下記の情報を参考にしました。
- ASUSTORの「既存のハードディスクをより大きなディスクに置き換える」
https://www.asustor.com/ja/online/College_topic?topic=352#31
ASUSTOR AS-202Tはホットスワップに対応しているのでNASの電源を落とさずにHDDを交換することができます。
NAS本体の情報
モデル AS-202T
プロセッサ Intel Atom 1.20 GHz Dual-Core Processor
メモリ 512.00 MB
ADMバージョン 3.4.1.R7Q6
BIOSバージョン 0.28 / 1.0023
交換前にHDD、ストレージのボリュームの状態を確認する
NASのWeb管理画面にて、HDD、ストレージのボリュームの状態、交換すべきHDDのディスク番号(取付けベイの位置)を確認しておきます。
異常時のストレージのボリューム情報
-
Volume 1
RAIDレベル RAID1
ステータス 良好 -
ディスク番号1
モデル WDC WSD20EFRX-68EUZN0
ステータス 異常(メディアエラー)
SMART情報 不良Current_Pending_Sector
状態 不良
生の値 1 -
ディスク番号2
モデル WDC WD20EFRX-68EUZN0
ステータス 良好
SMART情報 正常
ステータス異常が発生したHDD
型番 WD20EFRX
モデル WDC WSD20EFRX-68EUZN0
使用開始日 2015年4月
異常発生日 2019年8月
ステータス 異常
SMART情報 不良
Current_Pending_Sector
状態 不良
生の値 1
交換用の新しいHDDのSMART情報
新しいHDDをNASに取付ける前にパソコンに繋げてSMART情報確認しました。
モデル SEAGATE IronWolf ST3000VN007-2AH16M
SMART情報 正常
HDD交換手順
HDDを取り外す前の下準備
NASのWeb管理画面にてボリュームのセットアップウィザードを開きます。
ストレージマネージャ->ボリューム->管理->RAID
↓
ウィザード画面1
[選択する] 「ボリューム1の既存のディスクをそれ以上大きいディスクと交換してください」
「次へ」をクリック
↓
ウィザード画面2
ボリューム容量を拡大するための下記の手順が表示されます。
以下は、ボリューム容量を拡大するための手順です。
1.古いディスクを取り外し、新しいディスクと交換します。NASはデータを新しいディスクへの同期を開始します。
2.同期が完了すると、[ステータス]フィールドの指示に従って次のディスクを交換します。
3.すべてのディスクの交換が終了したら、[容量の拡大]をクリックしてボリュームを拡大します。
[終了]をクリックして最初のディスクをの交換を開始し[ステータス]フィールドの指示に従って残りのディスクを交換します。
「[終了]」をクリックして次のステップへ。
ステータス異常ディスクを取り外す
今回はディスク番号1のHDDに異常があったので、それを取り外します。
ホットスワップ対応なので今回は電源を落とさずに外しました。もちろん電源を落とした状態での作業も可能です。
取り外すとボリュームのステータスは「劣化」に変化します。
同じスロットに新しいディスクを差し込む
同じスロットに新しいディスクを差し込むと、ボリュームのステータスは「再構築中」に変化します。
ディスクのステータスは「同期化中」
同期残り時間 推定4.5時間
同期完了後
同期が完了すると管理画面では下記の内容が表示されます。
ボリュームのステータス 良好。ディスクを容量の大きなものと交換してください。
ディスク1のステータス 良好
ディスク2のステータス 交換が終わるまでお待ちください。
今回は容量を拡張しないので「中止」で作業完了
今回は容量を拡張せず、異常のないディスク2の交換はしないため「中止」を実行し作業を完了させます。
ストレージマネージャ->ボリューム->「中止」をクリック
↓
無事、ステータスが良好になりました。
ボリュームのステータス 良好
ディスク1のステータス 良好
ディスク2のステータス 良好
故障したHDDの交換作業が完了しました。
以上
おまけ:後ろにこもった熱をUSBファンで前面に排出しています
NASの上に乗っているのは排熱用のUSBファンです。
NASの設置場所は配電盤と上流LANスイッチが設置されたシューズクローゼットです。
排熱が後ろにこもるので、USBファンにて熱を前面に排出しています。
USBファンの電源はNASのUSBポートから取っています。
NASに最適化されたCMR方式HDD
NAS向けHDDはデスクトップ向けHDDと比べて平均故障間隔(MTBF)、振動対策、異常の検知などに優れています。家庭、ビジネス用にかかわらず24時間稼働させるNASにはNAS向けHDDを選ぶ方が安全です。
そして書込み方式に従来のCMRを採用したHDDはSMR方式のHDDに比べてランダムにデータを書き換える用途に有利です。
PCパーツに触れるは静電気除去を忘れずに
静電気でPCパーツを故障させないように、触れる際は静電気防止手袋などで静電気対策をしておきましょう。
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