ASUSのミニPC PN53の完成品とベアボーンの費用比較。DDR5対応Ryzen5搭載【2023年7月版】

目次

概要

この投稿では、ASUSが2023年6月に発売したAMD Ryzen 5 7535H CPU搭載ミッドレンジクラスのミニPCのベアボーン「PN53-B-S5068MD」と、その完成品「PN53-S5097AD」を、メモリーとSSDの容量を変えて構築した場合の合計費用の比較を紹介します。

構築プランは4つです。

  1. 完成品標準仕様(メモリー 8GB、SSD 256GB)
  2. メモリーのみ2倍(16GB)
  3. 容量2倍(メモリー 16GB、SSD 500GB)
  4. 容量4倍(メモリー 16GB、SSD 1TB)

補足

  • 2023年7月時点の情報です。
  • 価格は調査時点での目安価格です。
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ASUS(エイスース)はパソコンのマザーボードの定番メーカー

ASUSの日本での発音は「エイスース」です。2012年10月より発音が統一されました。

ASUSとは、1989年に台湾で設立されたASUSTeK COMPUTER INC.のブランド名です。
日本法人はASUS JAPAN株式会社です。

自作PCのマザーボードではおなじみの定番ブランドです。

完成品にするかベアボーンにするか?

パーツ価格を抑えるならベアボーン、時間的コストを抑えるなら完成品という選び方もあります。

完成品

完成品のメリットは出荷時に搭載済みのパーツの動作が保証されていることにあります。

出荷時に搭載されていたメモリーとSSDに初期不良があれば、メーカーのサポートが受けられます。
ただし、自分であとから増設、交換したパーツについてはサポートの対象外です。

パーツが取り付け済み、OSがインストール済みなので、セットアップ作業の時間的コストを削減できます。

ベアボーン

ベアボーンのメリットは、好みのパーツを導入できる点や、パーツ価格を安く抑えられることにあります。
同じ容量のメモリーとSSDで組んだ場合、完成品よりもベアボーンの方が安価になります。

一方、パーツの取り付けと動作確認、OSのインストールなどの作業が必要で、時間的コストが発生します。

自分で増設、交換したパーツについてはサポートの対象外ですので、動作不良が発生した場合は自力で解決する必要があります。
原因が相性問題なのか、パーツ自体の不具合なのか、取り付けミスなのかなど。

ASUS PN53(Ryzen 5版)の完成品とベアボーンの仕様概要

特徴

  • ミニPC PN53の完成品とベアボーンの違いは、OS・メモリー・ストレージの有無です。
    • ベアボーンには、OS・メモリー・ストレージが含まれていません。
  • 搭載CPUは、Zen3+アーキテクチャーのAMD Ryzen 5 7535H。
    • 性能と価格のバランスが取れたミッドレンジのCPUで、オフィスアプリで作業しつつWebブラウザーや複数のアプリを同時起動しても快適に動作します。競合製品はインテルのCore i5で、インテルよりも価格が抑えられています。
  • メモリー規格は、DDR4よりも高速なDDR5に対応。
    • DDR5 SO-DIMM同士であれば、異なるメモリチップ規格でも互換性があり動作します。DDR5-4800、DDR5-5200、DDR5-5600など。
    • DDR4やDDR3など異なるメモリ規格は互換性がなく動作しません。物理的に差すことができません。
  • M.2ストレージは、PCIe Gen3よりも高速なPCIe Gen4x4に対応。
    • PCIe Gen3規格とも互換性があるので、M.2 PCIe Gen3 SSDも動作可能です。
項目 完成品 ベアボーン
発売日 2023年6月2日 2023年6月6日
メーカー ASUS ASUS
製品名 PN53-S5097AD PN53-B-S5068MD
目安価格(税込) ¥95,220 ¥64,620
CPU AMD Ryzen 5 7535H 同左
グラフィックス機能 AMD Radeon Graphics 660M(CPU内蔵) 同左
搭載済みOS Windows 11 Home 無し
搭載済みメモリー 8GB 1枚(空きスロット 1) 無し(空きスロット2つ)
搭載済みストレージ M.2 SSD PCIe 256G 1つ(空きスロット1つ) 無し(空きスロット2つ)
メモリー最大容量 64GB(32GB x2) 同左
メモリー対応規格 DDR5-4800(PC5-38400) SO-DIMM 同左
ストレージ M.2 M.2 2280 PCIe Gen4x4 NVMe SSD、2スロット、対応容量 256GBから2TB 同左
ストレージ 2.5インチ 2.5インチ SATA 6Gb/s、1台、対応容量 1TB 7200rpm 7mm HDD 同左
本体サイズ 幅130mm x 奥行き120mm x 高さ58mm 同左

メモリーの最大容量について
ASUS Storeの日本サイトに記載の仕様には、「メモリ容量 最大搭載容量 32GB」とあります。それが1枚当たりなのか、合計の容量なのかは判断できない記述です。
しかしASUSの英語サイトではAMD Ryzenの7000Hシリーズを搭載したモデル(SKU)では「最大 32GB x 2枚」と判断できる記述があります。
そのため、当サイトではメモリー最大容量を64GB(32GB x2)と記載しました。

[引用]
Up to 32GB x2 DDR5
Dual channel SO-DIMM memory
32G DDR5 memory only supported on 7000H series SKU
[出典] ASUS ExpertCenter PN53 英語サイト(ASUSのWebサイト)

構築プラン別の完成品・ベアボーンの合計費用

選定したメモリーとSSDの種類と価格の詳細は、この後の項目をご覧ください。

プラン 価格(税込) 差額
プラン名 メモリー SSD 完成品 ベアボーン -
1. 完成品と同容量 8GB x1 256GB ¥95,220 ¥89,757 ¥5,463
2. メモリーのみ2倍 16GB(8GB x2) 256GB ¥100,151 ¥94,806 ¥5,345
3. 容量2倍(メモリー・SSD) 16GB(8GB x2) 500GB ¥104,641 ¥95,706 ¥8,935
4. 容量4倍(メモリー・SSD) 32GB(16GB x2) 1TB ¥115,672 ¥101,688 ¥13,984

補足

  • ベアボーンの価格には、OS価格(完成品と同じWindows 11 Home 日本語版)を足しています。
  • カスタマイズでメモリーを2枚構成にしている理由
    • メモリーは1枚よりも2枚(デュアルチャネル構成)の方がデータ転送速度が向上するためです。
  • 完成品およびベアボーンへのパーツの追加・交換はメーカーではおこなっておりません。ご自身でパーツを用意し、取り付けます。

選定したメモリーの種類と価格

メモリーの物理的なサイズ規格は主にノートPCや小型PC向けのSO-DIMMです。
Micro-ATXやATXマザーボードを搭載したデスクトップPC向けのDIMM規格とは異なるのでご注意ください。

パーツ分類 容量 製品名・型番 目安価格(税込)
メモリー
DDR5-4800 SO-DIMM
8GB x1 Crucial CT8G48C40S5 ¥4,931
16GB(8GB x2) Crucial CT2K8G48C40S5 ¥9,980
32GB(16GB x2) CORSAIR CMSX32GX5M2A4800C40 ¥13,962



選定したSSDの種類と価格:PCIe Gen4x4対応、発熱と価格を抑えるローエンド

SSDは用途や予算によって選択肢は様々です。

  • 用途では、PC向け、制作向け、ゲーム向け、サーバー向けなど。
  • 品質・速度・機能面では、ハイエンド(高性能)、ミッドレンジ(標準性能)、ローエンド(価格重視)など。
    • ハイエンドは速度が向上する分、発熱量も増し熱対策(放熱、エアフローによる排熱)がより重要となります。

ここでは次の条件でSSDを選定しました。

  • PC向け。
  • PCがPCIe Gen4x4対応ということで、PCIe Gen4x4対応のSSD。
    (PCIe Gen3規格のSSDも動作可能です)
  • 小型PCの排熱性能を考慮し、発熱を抑えられるローエンドクラスのSSD。
パーツ分類 容量 製品名・型番 目安価格(税込)
ストレージ
M.2 PCIe Gen4x4 NVMe SSD
250GB Kingston SNV2S/250G ¥3,590
500GB Kingston SNV2S/500G ¥4,490
1TB Kingston SNV2S/1000G ¥6,490



選定したOSの種類と価格

日本向けのASUSのミニPC PN53 完成品に搭載されているOSはWindows 11 Homeのみで、Pro搭載モデルはありません。
海外向けにはPro搭載モデルがあります。

パーツ分類 容量 製品名・型番 目安価格(税込)
OS - Windows 11 Home 日本語版 ¥17,600

以上

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ミニPC インテルNUCキット版 ピックアップ

NUCの「キット」版は、別途メモリ・ストレージ・OSが別売りの半完成品のPCです。
ノートパソコンよりも簡単にメモリー・ストレージの交換ができます。

発売年 2023年
第13世代インテルCoreプロセッサー・ファミリー搭載。
用途で迷ったら、CPUは処理能力が中レベルのi5をおすすめします。


※電源アダプターは付属していますが、コンセントとアダプターを接続するための電源ケーブルは付属していません。電源ケーブルの端子形状は製品仕様をご確認ください。たいていは「ミッキー型のACコードC5」です。

[関連投稿]

「ミッキー型のACコードC5」電源ケーブル

内蔵SSD(M.2 SSD、2.5インチ SATA SSD)を検討する

M.2 PCIe Gen3x4 NVMe SSD

2023年時点で市販されている主なM.2 PCIe NVMe SSDのラインナップは、PCIeの世代によってPCIe Gen 3と、PCIe Gen 4の2つがあります。
PS5で使用するSSDはGen4x4への対応が必須です。

同世代でも低速、中速、高速モデルがあります。
Gen 3のなかでも低速モデルはシーケンシャル読み取りと書き込みは1000MB/s前後ですが、それでも2.5インチSATA3.0 SSDの最大速度600MB/sよりも高速です。
高速モデルは規格上の最大速度に近づく分、熱暴走を防ぐための放熱対策が重要になります。ヒートシンク取り付けの際は、PC内にヒートシンクが干渉しないスペースがあることを確認することが必要です。



「M.2 PCIe Gen3 NVMe SSD」を次のWebサイトで探す

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楽天市場
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M.2 PCIe Gen4x4 NVMe SSD

PCIe Gen 3の後継であるPCIe Gen 4は、データ転送速度が最大で2倍に向上しました。2023年3月時点で最速の世代です。
PCIeには下位互換があるので上限がGen 3のPCでも、Gen 4のSSDを使えます。その場合の最大速度はGen 3に制限されます。



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PS5向けのM.2 SSD用ヒートシンク

2.5インチ SATA SSD

ノートPCの数世代前の2.5インチSATA HDDをSSDに交換するだけで大幅な速度向上と静音化を実感できます。
2023年時点で120GBが1000円台、256GBが2000円台です。



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Microsoft Windows 11のライセンス購入を検討する

2023年02月時点でのWindowsの最新バージョンは「Windows 11」です。

サポート切れのOSの使用は多大なリスクを伴います。
Windows 7 のサポートは2020年1月14日に終了、Windows 8.1 のサポートは 2023年1月10日に終了しました。サポート切れのOSではセキュリティ更新プログラムが受けられなくなり、ウイルス感染、個人情報の漏えいのリスクを負います。

Windows 11 Proのライセンス購入

Pro版はテレワーク等、仕事だけでなく個人利用でも最適です。リモートデスクトップ(サーバー)、情報保護、暗号化に対応。

ダウンロード版(オンラインコード版)



Windows 11 Professional オンラインコード版

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パッケージ版(USBメモリ版)



Windows 11 Professional パッケージ版

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Amazonで購入の際は「販売元」が「Amazon.co.jp」または「mazon.com Sales, Inc.」であるものを推奨します。

Windows 11 Homeのライセンス購入

Home版はProからいくつかの機能が制限されており安価です。

ダウンロード版(オンラインコード版)



Windows 11 Home オンラインコード版

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パッケージ版(USBメモリ版)



Windows 11 Home パッケージ版

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補足

  • 他にも最大4つのCPUと6TBのメモリをサポートしている「Pro for Workstations」、企業で一括管理するのに適したEnterprise版もありますがここでは省きます。
  • もしご利用のPCが Windows 10バージョン 2004 以降かつPCの仕様がWindows 11の要件を満たしていれば、Windows 11への無償アップグレードが可能です。
    手順は [設定] > [更新とセキュリティ] の [Windows Update] 。

ライセンス購入前に動作確認をするにはこちら

ストアでのライセンス購入前に無料でインストールイメージをMicrosoftのサイトからダウンロードしインストールをおこなえます。インストールメディアはUSBメモリやDVDなどを使います。

[方法]

参考 ASUS ミニPC PN53のWebサイト

ASUS ExpertCenter PN53 日本サイト
ASUS ExpertCenter PN53 英語サイト

  • 英語サイトでは、AMD Ryzenの7000Hシリーズを搭載したモデル(SKU)で搭載可能なメモリーは最大 32GB x 2枚(合計64GB)との記述があります。
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参考 AMDのWebサイト

AMD Ryzen 5 7535Hの仕様(7535HSではない)

2023年以降、AMD Ryzenに新たな命名規則を採用 | Announcing New Model Numbers for 2023+ Mobile Processors

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