Windows 11のインストール用USBメモリをメディア作成ツールで作成する方法

目次

概要

この投稿では、Windows 11をSSDやHDDに再インストールまたはクリーンインストールするためのインストールメディア(インストーラー)を、Microsoftが無料で提供している「メディア作成ツール」でUSBメモリ(USBフラッシュドライブ)に作成する方法を紹介します。

このインストールメディアで、Home、Pro、Educationエディションのインストールが可能です。
インストールメディアにはUSBフラッシュドライブやDVDが使用でき、いずれも少なくとも8GBの空き領域が必要です。

メディア作成ツールにて、Windows 11 イメージファイル(ISOファイル)のダウンロードもおこなえます。

Windows 11のダウンロード、インストールにはライセンスは必要ありません
Windows 11のインストールメディアの作成、イメージファイルのダウンロードやインストール時にはライセンス入力は不要です。
Windows 11のインストール完了後は、30日間だけ未認証状態で利用できるため、ライセンス購入前に動作検証が出来ます。

USBフラッシュドライブとUSBメモリの表記
説明中はUSBメモリの表記をMicrosoftのドキュメントにのっとりUSBフラッシュドライブと記載します。

作業PCの構成

デスクトップPC Intel NUC5i3RYH

  • CPU Intel Core i3-5010U (第5世代。3M Cache、2.10GHz)
  • 搭載したメモリー 2x8GB 1.35V DDR3L-1600(PC3L-12800) SO-DIMM
  • 対応メモリー DDR3L-1333/1600 1.35V SO-DIMM。最大16GB。
  • GPU Intel HD グラフィックス 5500
  • 映像出力端子 Mini-DP 1.2、Mini-HDMI 1.4a
  • 導入年月 2015年5月

OS Windows 10 Pro 64bit バージョン 21H1

Windows 11 インストールメディア Kingston DataTraveler 100 G3(DT100G3) USBフラッシュドライブ 容量16GB

今回使ったUSBフラッシュドライブと同類の製品

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作成手順

Windows 11 メディア作成ツールをダウンロードする

こちらのMicrosoftのWebサイトからツールをダウンロードします。
Windows 11 メディア作成ツール ダウンロード(MicrosoftのWebサイト)

ファイル名 MediaCreationToolW11.exe
容量 約10MB

デスクトップなど任意のフォルダに保存します。

このファイルにはOSインストール用イメージファイルは含まれません。このあとの手順で約5GBのOSがダウンロートされます。

2021年10月31日時点でのWindows 11 Proのバージョンは21H2です。

メディア作成ツールを実行してインストール用USBフラッシュドライブ作成する

USBフラッシュドライブをPCに挿す


ダウンロードした「MediaCreationToolW11.exe」を実行する
※関係の無いストレージは外しておくことを推奨します。誤ってそこにインストーラーを作成してしまうと、そのストレージのデータが消えてしまいます。


「準備ができるまで少しお待ちください」画面
「次へ」をクリック


「適用される通知とライセンス条項」画面
「同意する」をクリック


「準備ができるまで少しお待ちください」画面
「次へ」をクリック


「言語とエディションの選択」画面
言語 日本語
エディション Windows 11
今回は初期値のままで進めますが、言語を英語などに変更する場合は「このPCにおすすめのオプションを使う」のチェックを外します。
エディションはWindows 11のみ選択可能です。
Windows 10とは違い「アーキテクチャ(64ビット、32ビット)」の選択はありません。
「次へ」をクリック


「使用するメディアを選んでください」画面
[選択する] USBフラッシュドライブ
「次へ」をクリック


「USBフラッシュドライブを選んでください」画面
対象のUSBフラッシュドライブを選択して「次へ」をクリック

トラブルシューティング

「USB フラッシュ ドライブが見つかりません。」と表示される場合は、
Windows 10 空き領域0バイトのUSBメモリをディスクの管理でフォーマットする方法をご覧ください。

問題がなければこちらへ


「Windows 11 をダウンロードしています」画面
Windoww 11のダウンロードが開始されます。容量は約5GBあります。
ダウンロードが完了すると自動的に次の画面に進みます。


「Windows 11のメディアを作成しています」画面
作成が完了すると自動的に次の画面に進みます。


「USBフラッシュドライブの準備ができました」画面
「完了」をクリックしてインストールメディア作成完了です。


エクスプローラーでの確認したドライブ文字です。
インストール用USBフラッシュドライブの名称は「ESD-USB」になります。

以上

USBメモリ(USB3.2 Gen1対応) ピックアップ

USB3対応USBメモリをパソコンのUSB2.0ポートに接続した場合、速度の上限はUSB2.0となります。
パソコンのUSB3.0ポートでも、ゆっくりと挿すとUSB2.0として認識されることがあります。

[TIPS]

  • 64GB以上の容量を使う際にはexFATやNTFSでフォーマットする
    FAT32形式で認識できる容量は32GBまでです。64GB以上の容量を認識させるにはexFATやNTFSでフォーマットします。
  • Windowsでフォーマットするとカタログ容量よりも減るのは仕様です
    カタログ容量で64GBのUSBメモリをWindowsでフォーマットすると約59GBになります。カタログの容量誤表記、不具合、故障ではありませんのでご注意ください。商品カタログ上の容量表記は主に国際単位系(SI)の10進数で計算した容量です。一方、Windows OSでは2進数で計算しており、10進数よりも容量が小さくなります。
  • USBメモリはSSDに比べて寿命が短い
    高耐久版のUSBメモリを除き普及価格帯のUSBメモリはSSDやHDDに比べて圧倒的に寿命が短く長期保存には不向きですので、バックアップ装置の本命としての利用は避けるのが無難です。

1TB 内蔵M.2 PCIe NVMe SSD ピックアップ

2025年3月時点でパソコン向けに市販されているM.2 SSDは「M.2 PCIe NVMe」規格で、速度の違いでPCIe Gen3、Gen4、Gen5の3つに分かれます。

データ転送速度の最大値は、Gen3x4が4GB/s、Gen4x4が8GB/s、Gen5x4が16GB/sです。
「x4」はデータの送受信につかうレーン数を表わします。2025年3月時点で最速はPCIe Gen5です。
PlayStation5のM.2 SSD要件はGen4x4です。

Gen3x4対応のSSDが一律で同じ速度というわけではなく、同じ規格内でも低速から高速のモデルに分かれています。高速になるほど発熱量が増えるので放熱対策が必要になります。

PCIeには下位互換があるので上限がGen3のパソコンでも、Gen4のSSDを使えます。ただしその場合の最大速度はGen3に制限されます。

データ転送方式の異なるM.2 SATA SSD(2.5インチ SATA SSDのことではありません)もありますが、「M.2 PCIe NVMe SSD」との互換性はありませんのでご注意ください。

M.2 PCIe Gen3x4 NVMe SSD

PCIe Gen3x4の低速モデルはシーケンシャル読み取りと書き込みは1000MB/s前後ですが、それでも2.5インチSATA3.0 SSDの最大速度600MB/sよりも高速です。
発熱量が抑えられ、省電力というメリットもあります。

M.2 PCIe Gen4x4 NVMe SSD

チップの放熱用に、熱の伝導率が銅の10倍であるグラフェンを素材にしたスリムグラフェンヒートシールドを搭載。ラベルシールのような薄さなので取り付け空間の制約に影響されません。

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[関連投稿]

M.2 PCIe Gen5x4 NVMe SSD

最新のWindows OSのライセンス購入を検討する

2024年10月時点でのWindowsの最新バージョンは「Windows 11」です。

  • Windows 10 のサポートは2025年10月に終了します。
  • Windows 8.1 のサポートは2023年1月10日に終了しました。
  • Windows 7 のサポートは2020年1月14日に終了しました。

サポート切れのOSではセキュリティ更新プログラムが受けられなくなり、ウイルス感染、個人情報の漏えいなどの多大なリスクを負います。

Windows 11 Pro

Pro版はテレワーク等、仕事だけでなく個人利用でも最適です。リモートデスクトップ(サーバー)、情報保護、暗号化に対応。

ダウンロード版(オンラインコード版)

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Amazonで購入の際は「販売元」が「Amazon.co.jp」または「mazon.com Sales, Inc.」であるものを推奨します。

Windows 11 Home

Home版はProからいくつかの機能が制限されており安価です。

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補足

他にも最大4つのCPUと6TBのメモリをサポートしている「Pro for Workstations」版、企業で一括管理するのに適したEnterprise版もありますがここでは省きます。

ライセンス購入前に動作確認をするにはこちら

ストアでのライセンス購入前に、無料でインストールイメージをMicrosoftのサイトからダウンロードしインストールをおこなえます。

[方法]

参考

Windows 11 をダウンロードする(MicrosoftのWebサイト)
Windows 11 リリース情報(MicrosoftのWebサイト)
Windows 11 の仕様、機能、コンピューターの要件を確認する(MicrosoftのWebサイト)
Create installation media for Windows(MicrosoftのWebサイト)

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