Reflect 8 FreeのレスキューメディアをUSBメモリに作成する方法

目次

概要

この投稿では、「Macrium Reflect 8 Free(personal)」のMacrium Rescue Media(レスキューメディア)をUSBメモリに作成する方法を紹介します。

Macrium Reflect 8 FreeはWindows 10のバックアップとクローンに最適な無料ツールです。

レスキューメディアを使う事で、Windows 10の不具合でPCが起動しなくなった場合でも、ハードウェアが無事ならばPCを起動しMacrium Reflectで作成したバックアップデータを参照、復元することが可能です。

Windowsが起動しなくなった場合の不測の事態に備えて、レスキューメディアの作成と起動確認をしておくことを推奨します。

レスキューメディアにインストールされるのは、起動可能な軽量バージョンのWindows(Windows REまたはWindows PE)とMacrium Reflectです。
レスキューメディアはUSBメモリ、USB HDD/SSD、CD/DVDに作成できます。必要な容量は650MBです。

2022年4月時点での内容です。
Macrium Reflect 8 Freeのバージョンはv8.0.6635です。

Macrium Reflect 8 Freeの最小システム要件

メモリ(RAM) 少なくとも512MB (1GB min recommended) 。
対応OS Windows XP Service Pack 3 または Windows Server 2003 Service Pack 2 またはそれ以降のバージョン。
ハードウェア キーボード、マウス。
レスキューメディアを使用するには、CD/DVD書き込みドライブまたはUSBフラッシュドライブが必要。

レスキューメディア作成に使用したUSBメモリ

USBメモリ Kingston DataTraveler 100 G3

  • 容量 16GB
  • インターフェース USB-A 3.0
  • Windows 10の「デバイスとプリンター」で表示される名称 DataTraveler 3.0
  • BIOSブートメニューでの表示名 KingstonDataTraveler 3.0PMAP

今回使ったUSBフラッシュドライブと同類の製品

使用したPC環境

OS Windows 10 Pro 64bit バージョン 21H2
BIOSモード UEFI

デスクトップPC Intel NUCキット NUC5i3RYH

  • 購入年月 2015年5月
  • 製品コレクション 第5世代Intel Coreプロセッサー・ファミリー搭載 Intel NUCキット
  • 搭載プロセッサー Intel Core i3-5010U Processor (3M Cache, 2.10 GHz)
  • ボード番号 NUC5i3RYB
  • 対応メモリー DDR3L-1333/1600 1.35V SO-DIMM。最大16GB。最大2枚。
  • 搭載したメモリー 2x8GB DDR3L-1600(PC3-12800) SO-DIMM
  • GPU Intel HD グラフィックス 5500
  • 映像出力端子 Mini-DP 1.2、Mini-HDMI 1.4a
  • M.2 カードスロット (ストレージ) M.2 PCIe 2.0 x4 NVMe。サイズ 2242/2260/2280。1スロット
  • 外部USBポート USB-A 3.0(5Gbps) 4つ

液晶ディスプレイ Dell U2713HM (IPS 27インチ、QHD 2560x1440。映像入力 HDCP対応DVI-D、DisplayPort、HDMI、D-Sub)

Macrium Rescue MediaをUSBメモリに作成する方法

ここで紹介するMacrium Reflect 8 Free(v8.0.6635)のインターフェースは英語表示です。
2022年6月時点の最新版(v8.0.6758)は日本語表示ですが操作の基本的な流れは同じです。

Windows PCを起動後、レスキューメディアとして利用するUSBメモリをPCに接続する。

Macrium Reflectを起動する。

Macrium Reflect

メニューバー下段の「Rescue」アイコンをクリック。

Rescue Media Settings

Select Device
「Removable USB Flash Drive」を選択する。

USB Rescue Media options
[v] Check for devices missing drivers on boot
[v] Enable Multi Boot(MBR/UEFI) - Recommended for your system.
BIOSモードがレガシ(MBRファイル形式)と、UEFI(GPTファイル形式)の両モードの起動に対応できます。

「Build」をクリック。

Free License Agreement

個人利用目的だけで使うことに同意する場合はチェックを付けて「OK」をクリック。

Creating USB Rescue Media

レスキューメディアの作成が開始されます。完了すると自動的に次の画面に遷移します。

Rescue media successfully created.

これでレスキューメディアの作成が完了しました。
「OK」をクリックして終了します。

実際にレスキューメディアの起動確認と、レスキューメディア上でバックアップで使用しているUSB外付けディスクが認識されることを確認しておきましょう。
Reflect 8 FreeのUSBレスキューメディアをUEFIブートする方法

レスキューメディアのボリューム名と容量チェック

ファイルエクスプローラー

作成されたレスキューメディア
ドライブ文字(ドライブレター) D
ボリュームラベル MACRIUMRSQ

エクスプローラーを開くショートカットは「Win + E」キーです。

ドライブのプロパティ画面

種類 USBドライブ
ファイルシステム FAT32
使用領域 648MB

【プロパティを開く方法】
マウスで操作する場合は
レスキューメディアのドライブを右クリック -> コンテキストメニューの「プロパティ」をクリックします。

キーボードで操作する場合は
レスキューメディアのドライブにカーソルキーでフォーカスを当てた状態で
「Alt + C」 -> P -> R の順でキーを押します。

以上

関連投稿:Macrium Reflect 8 Freeの使い方 | Windows 10のディスクバックアップツール

2022年6月時点で提供されていた家庭用PC向けの使用期限無しの無料版(非商用)「Macrium Reflect 8 Free(personal)」の情報です。

2023年07月時点、「Reflect 8 Free」は新たに有料版「Reflect Home」へと変更となり、無料で使用できるのは30日間となりました。

導入編

バックアップ編

復元編

USBメモリ(USB3.2 Gen1対応) ピックアップ

USB3対応USBメモリをパソコンのUSB2.0ポートに接続した場合、速度の上限はUSB2.0となります。
パソコンのUSB3.0ポートでも、ゆっくりと挿すとUSB2.0として認識されることがあります。

[TIPS]

  • 64GB以上の容量を使う際にはexFATやNTFSでフォーマットする
    FAT32形式で認識できる容量は32GBまでです。64GB以上の容量を認識させるにはexFATやNTFSでフォーマットします。
  • Windowsでフォーマットするとカタログ容量よりも減るのは仕様です
    カタログ容量で64GBのUSBメモリをWindowsでフォーマットすると約59GBになります。カタログの容量誤表記、不具合、故障ではありませんのでご注意ください。商品カタログ上の容量表記は主に国際単位系(SI)の10進数で計算した容量です。一方、Windows OSでは2進数で計算しており、10進数よりも容量が小さくなります。
  • USBメモリはSSDに比べて寿命が短い
    高耐久版のUSBメモリを除き普及価格帯のUSBメモリはSSDやHDDに比べて圧倒的に寿命が短く長期保存には不向きですので、バックアップ装置の本命としての利用は避けるのが無難です。

1TB 内蔵M.2 PCIe NVMe SSD ピックアップ

2025年3月時点でパソコン向けに市販されているM.2 SSDは「M.2 PCIe NVMe」規格で、速度の違いでPCIe Gen3、Gen4、Gen5の3つに分かれます。

データ転送速度の最大値は、Gen3x4が4GB/s、Gen4x4が8GB/s、Gen5x4が16GB/sです。
「x4」はデータの送受信につかうレーン数を表わします。2025年3月時点で最速はPCIe Gen5です。
PlayStation5のM.2 SSD要件はGen4x4です。

Gen3x4対応のSSDが一律で同じ速度というわけではなく、同じ規格内でも低速から高速のモデルに分かれています。高速になるほど発熱量が増えるので放熱対策が必要になります。

PCIeには下位互換があるので上限がGen3のパソコンでも、Gen4のSSDを使えます。ただしその場合の最大速度はGen3に制限されます。

データ転送方式の異なるM.2 SATA SSD(2.5インチ SATA SSDのことではありません)もありますが、「M.2 PCIe NVMe SSD」との互換性はありませんのでご注意ください。

M.2 PCIe Gen3x4 NVMe SSD

PCIe Gen3x4の低速モデルはシーケンシャル読み取りと書き込みは1000MB/s前後ですが、それでも2.5インチSATA3.0 SSDの最大速度600MB/sよりも高速です。
発熱量が抑えられ、省電力というメリットもあります。

M.2 PCIe Gen4x4 NVMe SSD

チップ放熱用に熱伝導率が銅の10倍のグラフェンヒートシールドを搭載。ラベルシール並の薄さなので狭い空間にも取付け可能です。

Patriot P400 Lite M.2 PCIe Gen 4 x4 1TB SSD

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[関連投稿]

M.2 PCIe Gen5x4 NVMe SSD

参考

Macrium Reflect 8 基本事項

Macrium Reflect Free(Macrium SoftwareのWebサイト)

Macrium Reflect Feature Comparison Chart(Macrium SoftwareのWebサイト)
各エディションの機能比較表です。

Macrium Reflect v8.0 User Guide(Macrium SoftwareのWebサイト)

Macrium Reflect 8.0 Creating rescue media(Macrium SoftwareのWebサイト)

Macrium Reflect 8.0の新機能(Macrium SoftwareのWebサイト)

Reflectが日本語で利用可能になりました。2021年9月7日(Macrium SoftwareのWebサイト)

Macrium Software(Macrium SoftwareのWebサイト)

パーティション、Windows PE、Windows REに関する情報

UEFI/GPT ベースのハード ドライブ パーティション パーティションのレイアウト(MicrosoftのWebサイト)

BIOS/MBR ベースのハード ドライブ パーティション(MicrosoftのWebサイト)

Windows 回復環境 (Windows RE) の概要(MicrosoftのWebサイト)

Windows PE (WinPE)の概要(MicrosoftのWebサイト)

PARAGON Partition Manager Community Edition(Paragon Software GroupのWebサイト)
既存環境のパーティションのサイズ変更や削除に最適な無料ツールです。

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