テレワーク用PCをミニPC インテルNUCで整える。必要なパーツと周辺機器、費用感を紹介【2020年5月版】


キーボード右側の四角い箱がインテルのミニPC NUC(NUC5i3RYH)です。

目次

概要

この投稿では、オフィスアプリの利用をメインとしたテレワーク・在宅作業で使うメインPCを、インテルのミニPC NUCで整えるのに必要なパーツと周辺機器一式と費用感を紹介します。
(PC本体、OS、モニター、マウス、キーボード、Microsoft Office)

2020年5月時点の情報です。

NUCとは

本体サイズは12cm CDほどの大きさ。
Core iシリーズのCPUを搭載したモデルならば、Officeソフトを使う仕事、複数のソフトを同時に起ち上げて使う場合にも実用的な性能を発揮します。

買い替えにはもちろん、初めて購入する場合にも最適なPCです。

筆者が使っているNUCは2015年に購入し2020年時点でも現役です。
2020年にメモリを8GBから16GBに増設しました。モデルはCPUがCore i3 第5世代のIntel NUC5i3RYHです。用途はマイクロソフトのオフィスソフト エクセルでの作業、Webサイト開発、画像編集作業です。

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ミニPC NUCはノートPCよりも小型・軽量なのでモバイルにも最適

ミニPC NUCのメリット

  1. バッテリーとモニターが無い分、ノートPCより小型で軽い。
  2. 小型で軽いからモバイルにも最適。
  3. 小型なのでデスクの上にも置きやすい。
  4. 本体を開けやすいのでメモリーとストレージをアップグレードしやすい。

省スペース目的や場所を問わず使えるのがメリットでノートPCを買ったけど、現状次のような場合は、次回買い替え時はミニPC NUCを検討してみてはいかがでしょうか?

  • 持ち運ぶことはなく据え置きで使っている。
    かつ

    • 外付けモニターを接続してノートPCのモニターは閉じた状態で使っている。
    • 外付けキーボードを接続している。
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税込7万円 テレワーク向けOffice付ノートPCの選び方。Core i3/8GB/SSD256GB/広視野角液晶。2020年5月版

筆者がNUCを選んだ理由

  • CPUがCore i3モデルで4万円以下。
  • 机の上に置いても邪魔にならないコンパクトさ。
    持ち歩かないから据え置きで良い。
    NUC シャーシ寸法 W115 x D111 x H49mm
    CD 120mm
  • コンパクトでもメインPCとして使える性能である。
    CPUの選択肢が豊富(Core i3、Core i5、Core i7、Pentium、Celeron)
    用途、予算に応じて選びやすい。
    オフィス用途、グラフィック制作、ゲーミング仕様もある。
  • メモリー、ストレージ(SSD、HDD)、OSを自分で選べる。
    パーツを交換しやすいので、後からスペックアップ、増設するのに最適。
  • モニター、キーボード、マウスは既存のものを使う。

対象者、用途

  • 在宅勤務(テレワーク)利用
  • 個人事業主、数人規模の事業者
  • オフィスソフト(Microsft Excel Word PowerPoint、Googleドキュメント各種)
  • ネット、メール、チャット
  • フォトショップで画像加工(レイヤー数枚)
  • ネット動画視聴(Amazon Primeビデオなど)
  • ネット音楽鑑賞
  • 音楽、写真データ保存

インテルNUCの分類

インテルのNUCの製品分類では「OS・ストレージ・メモリー」搭載の有無で「ミニPC」「キット」「ボード」の3つに分類されています。
一般消費者が入手しやすいのは「キット」です。

当投稿内ではキットも含めてミニPCと呼んでいます。

3つの分類 ミニ PC キット ボード
分類補足 完成品 半完成品
(ベアボーン)
マザーボードのみ
OS 含む 無し 無し
ストレージ 含む 無し 無し
メモリー 含む 無し 無し
CPU 含む 含む 含む
ケース 含む 含む 無し

CPU選び:用途で迷ったらCore i5以上を選ぶ

搭載されているCPUはインテルCoreプロセッサー・ファミリーで、3つの種類から選択可能です。

搭載CPU i3 i5 i7
選択目安 性能よりも価格優先 用途で迷ったらこれ 時短優先
処理能力 標準
複数アプリ起動 重い 標準 軽い

費用概算

前項の用途で通用するスペックで選んだパーツ、周辺機器とその費用です。2020年5月時点
(Webカメラ、LAN、通信環境構築はここでは含みません)

項目 仕様 税込価格 累計
パソコン本体+主要パーツ Intel NUC / CPU Core i3 / MEM 16GB / SSD 500GB 55,000円 -
OS Windows10 Pro 64bit 18,000円 73,000円
モニター 23インチ FHD 1920x1080 IPS 19,000円 92,000円
入力装置、スピーカー キーボード、マウス、スピーカー 6,500円 98,500円
オフィスソフト Googleドキュメント 0円 98,500円
オフィスソフト Excelのみ 15,000円 113,500円
オフィスソフト Word、PowerPointも含めるなら +20,000円 133,500円

ミニPC NUCキット ピックアップ

NUCの「キット」版はベアボーンとも呼ばれ、メモリ、ストレージ、OSが別売りの半完成品PCです。

2023年、NUC事業はインテルからASUSへ引き継ぎ
インテルが提唱しインテルブランドで販売されてきたNUCは、2023年にASUSがNUC事業を引き継ぎ、NUCは今後ASUSが開発、製造、販売を進めていきます。
2023年10月2日にASUSは、NUCの製品ラインの引き継ぎを記念するインテル株式会社との公式調印式が無事完了したことを発表しました。

発売日 2024年5月21日
インテルCore 3 100Uプロセッサー(Series 1)搭載

発売日 2024年5月21日
インテルCore Ultra 5 125Hプロセッサー(Series 1)搭載

発売日 2024年5月21日
インテルCore Ultra 5 125Hプロセッサー(Series 1)搭載

発売日 2024年5月21日
インテルCore Ultra 5 125Hプロセッサー(Series 1)搭載

NUCは基本的にACアダプターに取り付ける「ミッキー型のACコードC5電源ケーブル」は別売りです。

リーズナブルな内蔵M.2 PCIe NVMe SSD ピックアップ

2025年3月時点でパソコン向けに市販されているM.2 SSDは「M.2 PCIe NVMe」規格で、速度の違いでPCIe Gen3、Gen4、Gen5の3つに分かれます。

データ転送速度の最大値は、Gen3x4が4GB/s、Gen4x4が8GB/s、Gen5x4が16GB/sです。
「x4」はデータの送受信につかうレーン数を表わします。2025年3月時点で最速はPCIe Gen5です。
PlayStation5のM.2 SSD要件はGen4x4です。

Gen3x4対応のSSDが一律で同じ速度というわけではなく、同じ規格内でも低速から高速のモデルに分かれています。高速になるほど発熱量が増えるので放熱対策が必要になります。

PCIeには下位互換があるので上限がGen3のパソコンでも、Gen4のSSDを使えます。ただしその場合の最大速度はGen3に制限されます。

データ転送方式の異なるM.2 SATA SSD(2.5インチ SATA SSDのことではありません)もありますが、「M.2 PCIe NVMe SSD」との互換性はありませんのでご注意ください。

M.2 PCIe Gen3x4 NVMe SSD

PCIe Gen3x4の低速モデルはシーケンシャル読み取りと書き込みは1000MB/s前後ですが、それでも2.5インチSATA3.0 SSDの最大速度600MB/sよりも高速です。
発熱量が抑えられ、省電力というメリットもあります。

M.2 PCIe Gen4x4 NVMe SSD

チップの放熱用に、熱の伝導率が銅の10倍であるグラフェンを素材にしたスリムグラフェンヒートシールドを搭載。ラベルシールのような薄さなので取り付け空間の制約に影響されません。



[関連投稿]

M.2 PCIe Gen5x4 NVMe SSD

メモリー

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周辺機器

モニター

発売日 2021年8月20日




Dell直販


4K UHD 3840x2160、27インチ、IPS
[映像入力] 1x USB-C(DP1.4 Alt Mode)、2x HDMI2.0(HDCP 2.3 & 1.4)
[スタンド機能] 縦回転、高さ、左右回転、前後傾き
[他] VESA100mm、スピーカー、USB PD対応(最大65W)

キーボード

マウス

スピーカー
PCの音声出力確認や、そこそこの音で聴ければよい場合を想定。

最新のWindows OSのライセンス購入を検討する

2024年10月時点でのWindowsの最新バージョンは「Windows 11」です。

  • Windows 10 のサポートは2025年10月に終了します。
  • Windows 8.1 のサポートは2023年1月10日に終了しました。
  • Windows 7 のサポートは2020年1月14日に終了しました。

サポート切れのOSではセキュリティ更新プログラムが受けられなくなり、ウイルス感染、個人情報の漏えいなどの多大なリスクを負います。

Windows 11 Pro

Pro版はテレワーク等、仕事だけでなく個人利用でも最適です。リモートデスクトップ(サーバー)、情報保護、暗号化に対応。

ダウンロード版(オンラインコード版)



Windows 11 Professional オンラインコード版

Amazon

パッケージ版(USBメモリ版)



Windows 11 Professional パッケージ版

Amazon

Amazonで購入の際は「販売元」が「Amazon.co.jp」または「mazon.com Sales, Inc.」であるものを推奨します。

Windows 11 Home

Home版はProからいくつかの機能が制限されており安価です。

ダウンロード版(オンラインコード版)



Windows 11 Home オンラインコード版

Amazon

パッケージ版(USBメモリ版)



Windows 11 Home パッケージ版

Amazon

補足

他にも最大4つのCPUと6TBのメモリをサポートしている「Pro for Workstations」版、企業で一括管理するのに適したEnterprise版もありますがここでは省きます。

ライセンス購入前に動作確認をするにはこちら

ストアでのライセンス購入前に、無料でインストールイメージをMicrosoftのサイトからダウンロードしインストールをおこなえます。

[方法]

現行の家庭向けMicrosoft Officeアプリ購入を検討する

買い切り型で単体購入可能なデスクトップ版Officeアプリ一覧

Excelを含め下記のデスクトップ版Officeアプリを単体購入できます。

  • Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Access
  • Project Standard、Project Professional
  • Visio Standard、Visio Professional

補足

  • ノートブックアプリOneNoteは無料です。
  • Publisher は 2026年10月に廃止される予定です。


支払い方法 買い切り(1回限りの購入)の永続ライセンス。
ユーザー数 1
使用台数 2台
対応OS Windows 11 または Windows 10 (Windows PC)。Mac OS (Mac)


「Officeアプリ単体製品一覧」を次のWebサイトで見る

Amazon
楽天市場

Microsoft 365 Family (サブスクリプション版)。1ライセンスで最大6人利用可能

利用できるデスクトップ版Officeアプリ
Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Access、Publisher、OneNote。

2人以上で使うなら Microsoft 365 Family が Microsoft 365 Personal よりお得です!


ユーザー数 1~6
同時最大使用台数 ユーザー1人当たり5台
対応OS Windows、macOS、iOS、Android

Microsoft 365 Personal(サブスクリプション版)

利用できるデスクトップ版Officeアプリ
Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Access、Publisher、OneNote。

Microsoft 365 Familyとの価格以外の違いは、使用人数が1人まで、Family Safety機能が無いこと。


ユーザー数 1
同時最大使用台数 ユーザー1人当たり5台
対応OS Windows、macOS、iOS、Android

以上

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デル株式会社

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