目次
概要
この投稿では、ORICOのUSB接続M.2 NVMe SSD外付けケース「M2PV-C3」の外観、ケース分解とSSDの取り付け方を紹介します。
2023年11月時点の情報です。
購入目的と結果
この製品の購入目的は、容量2TBのM.2 NVMe SSD(Patriot P400 Lite)をWindows 11 PCにUSB接続して、そのSSDへSteamのゲームデータをコピーするためです。OSドライブの交換目的ではなく単にデータのコピーです。
使用した2TBのM.2 SSDはこちらです。
チップの放熱用に、熱の伝導率が銅の10倍であるグラフェンを素材にしたスリムグラフェンヒートシールドを搭載。ラベルシールのような薄さなので取り付け空間の制約に影響されません。
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このケースとは別に、すでに所有しているCable Mattersのケース(型番201091-GRY、搭載コントローラー ASMedia ASM2362)に2TBのSSDを取り付けて使用してみたのですが、データコピー中に認識しなくなる症状が発生しました。
事前に確認したSMART情報にはSSDのエラーはありませんでした。認識しなくなったあとに再度SSDの初期化とフォーマットをすればSSDは使えるようになりましたが、やはりコピー中に認識しなくなる症状が再発しました。
容量1TBのSSDでは問題無く使えていたので、原因はSSD自体の不具合、ケースとSSDとの相性問題、あるいは搭載コントローラーが2TBに対応していないなどが考えられます。
[関連投稿] ASM2362搭載 Cable Matters M.2 SSDケースの外観と分解レビュー。型番201091-GRY
そこで搭載コントローラーが2TBに対応していないと推測し、2TBに対応した2000円前後のケースを探した結果、製品仕様に最大2TB対応と記載されているORICOのケース「M2PV-C3」の購入にいたりました。
結果は合格。ORICOのケースに取り付けた2TBのSSDへのデータのコピーは無事完了しました。
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M.2 NVMe SSD専用
データ転送レート 10Gbps (USB 3.2 Gen 2、3.1 Gen 2)
対応容量 最大2TB
搭載コントローラー Realtek製 RTL9210
上からカバーをかぶせるタイプなのでSSDの着脱が簡単です。
製品名と購入時期
USB接続M.2 NVMe SSD外付けケース ORICO M2PV-C3 10Gbps USB3.2 GEN2x1 Type-C
- 製品カテゴリー M.2 NVMe SSD Enclosure
- Product Model ORICO-M2PV-C3
- Model M2PV-C3
- パッケージラベル記載の識別名 ORICO M2PV-C3-JP-BK-EP
- 購入年月 2023年11月
- 購入店 Amazon.co.jp (出荷元 Amazon、販売元 ORICO_Direct_Store)
- 購入価格 税込 約2,000円
- 新品・中古区分 新品
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M.2 NVMe SSD専用
データ転送レート 10Gbps (USB 3.2 Gen 2、3.1 Gen 2)
対応容量 最大2TB
搭載コントローラー Realtek製 RTL9210
上からカバーをかぶせるタイプなのでSSDの着脱が簡単です。
パッケージ開封と内容物一覧
パッケージは透明フィルムでシュリンク包装されています。
製品はプラスチック緩衝材で固定されています。
内容物一覧
- M.2 NVMe SSDケース 1個
- T5トルクススクリュードライバー(TORX、六角星型) 1本
- ユーザーマニュアル
- ケース予備ネジ 1本
- SSD固定ゴム栓 2個
- サーマルパッド 1枚
- データケーブル 10Gbps USB-C to USB-C 0.15m 1本
- データケーブル 10Gbps USB-A to USB-C 0.15m 1本
ケース外観
ケースのフタの材質はアルミニウム合金、ケースシャーシはABS樹脂です。
フタとシャーシはT5トルクスネジ1本で固定する仕組みです。
ケース側面にUSB-Cポートがあります。
ポートの横には対応する最大転送速度(10Gbps)が印字されており分かりやすいです。
ケース背面は平らで、製品名、製造元、安全性能基準を表わすCEマークなどが印字されているのみです。
ケース分解
フタとシャーシはT5トルクスネジ1本で固定されています。
ネジ穴の形状はT5サイズのトルクス(TORX、六角星型)です。
フタを開けるには、固定しているネジを付属のT5トルクススクリュードライバーで外します。
↓
ネジを外してフタを開けた状態です。
↓
シャーシから基板を取り外して分解が完了しました。
シャーシと基板は固定されていないので、持ち上げるかシャーシを逆さまにすれば基板が外せます。
左側: 付属のT5スクリュードライバー
右側上から フタ、シャーシ、基板
ケースのフタの材質はアルミニウム合金、ケースシャーシはABS樹脂です。
フタとシャーシはT5トルクスネジ1本で固定する仕組みです。
↓
基板裏側にはコントローラーチップが実装されています。
↓
搭載コントローラーはRealtek製 RTL9210です。
SSDの取り付け方
取り付けるSSDは、KIOXIAのEXCERIA PLUS 500GB(M.2 PCIe Gen3x4 NVMe SSD)です。
Windows 11 PCのメインストレージをこのSSDにクローンして乗り換えるために購入したのものです。
↓
SSD接続端子の切り欠き位置を確認し、SSDをM.2スロットに対して10度から20度ほどの角度で差し込みます。
↓
接続端子が見えなくなるまで差し込みます。
↓
SSDを固定するゴム栓を準備します。
SSDを基板に固定する方法は、ネジではなくゴム栓を使います。
↓
SSDの後部にある半円の凹みに、ゴム栓の溝をはめます。
↓
ゴム栓がSSDから外れないようにSSDの後部を押し下げ、基板の穴にゴム栓の先端を差し込みます。
↓
基板裏側から見たゴム栓が固定された状態です。
これで基板へのSSDの取り付けは完了です。
↓
動作確認のためフタを閉めずにWindows PCにUSB接続し通電させた状態です。
電源LEDが搭載されており通電時は点灯します。
外付けストレージとして常用する場合は、SSDにサーマルパッドをSSDの表面に貼り付けて、フタをかぶせ、フタをネジで固定して完了です。
Windows 10 PCのエクスプローラーから新しいSSDやHDDを使えるようにするには次の投稿をご覧ください。
新しいSSDをWindows 10で初期化してエクスプローラーで認識させる方法
Windows 10でのデバイス名
Windows 10 PCで認識されるこのSSDケースのデバイス名は「RTL9210」です。
表示されるデバイス名は取り付けたSSDの名前ではないのでご注意ください。
今回購入した製品
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M.2 NVMe SSD専用
データ転送レート 10Gbps (USB 3.2 Gen 2、3.1 Gen 2)
対応容量 最大2TB
搭載コントローラー Realtek製 RTL9210
上からカバーをかぶせるタイプなのでSSDの着脱が簡単です。
カタログスペック ORICO M2PV-C3
項目 | 値 |
---|---|
Product Model | ORICO-M2PV-C3 |
Model | M2PV-C3 |
Material | Aluminum Alloy + ABS Plastic |
Color | Black |
Dimensions | 108mm(L)29.5mm(W)13.5mm(H) |
Output Interface | USB3.1 GEN2 Type-C |
Transfer Rate | 10Gbps |
Data Cable | USB Type-A to Type-C , 0.15m, USB Type-C to Type-C , 0.15m |
Capacity | 2TB Max |
Installation | Tool-free installation, fix with screws |
Systems | Windows / Mac OS/ Linux |
[出典] ORICO M2PV-C3 M.2 NVMe SSD Enclosure(ORICOのWebサイト)
以上
1TB 内蔵M.2 PCIe NVMe SSD ピックアップ
2025年3月時点でパソコン向けに市販されているM.2 SSDは「M.2 PCIe NVMe」規格で、速度の違いでPCIe Gen3、Gen4、Gen5の3つに分かれます。
データ転送速度の最大値は、Gen3x4が4GB/s、Gen4x4が8GB/s、Gen5x4が16GB/sです。
「x4」はデータの送受信につかうレーン数を表わします。2025年3月時点で最速はPCIe Gen5です。
PlayStation5のM.2 SSD要件はGen4x4です。
Gen3x4対応のSSDが一律で同じ速度というわけではなく、同じ規格内でも低速から高速のモデルに分かれています。高速になるほど発熱量が増えるので放熱対策が必要になります。
PCIeには下位互換があるので上限がGen3のパソコンでも、Gen4のSSDを使えます。ただしその場合の最大速度はGen3に制限されます。
データ転送方式の異なるM.2 SATA SSD(2.5インチ SATA SSDのことではありません)もありますが、「M.2 PCIe NVMe SSD」との互換性はありませんのでご注意ください。
M.2 PCIe Gen3x4 NVMe SSD
PCIe Gen3x4の低速モデルはシーケンシャル読み取りと書き込みは1000MB/s前後ですが、それでも2.5インチSATA3.0 SSDの最大速度600MB/sよりも高速です。
発熱量が抑えられ、省電力というメリットもあります。
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M.2 PCIe Gen4x4 NVMe SSD
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M.2 PCIe Gen5x4 NVMe SSD
内蔵SSD2.5インチ SATA SSDを検討する
2.5インチSATA HDDを搭載したWindows PCをSSDに交換することで動作速度の大幅な向上と静音化を体感できます。
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USB接続 M.2 SSDケースを検討する
M.2 SSDのケース選びの際は、M.2 NVMeとM.2 SATAのどちらに対応しているか、認識できる最大容量を確認しましょう。
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10Gbps (USB 3.2 Gen 2、3.1 Gen 2)
発売日 2024年8月上旬
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M.2 NVMe/M.2 SATA SSD両対応
10Gbps (USB 3.2 Gen 2、3.1 Gen 2)
カバーが無いので厚めのヒートシンクを取り付けたM.2 SSDを組み込めます。