S2725DSのアクティブエリアサイズと境界線の幅(ベゼルと液晶非表示領域の合計)紹介。Dell Plus 27型QHDモニター

目次

概要

この投稿では、デルの27インチQHDモニター「S2725DS」のアクティブエリアサイズと境界線の幅(ベゼル幅と液晶非表示領域幅の合計)を紹介します。

製品名と購入時期

液晶モニター Dell Plus S2725DS 27インチQHDモニター

  • メーカー Dell

  • 型番 S2725DS

  • 発売日 2024年3月21日

  • 購入年月 2024年12月

  • 購入店 デル公式オンラインストア

  • 購入当時の実売価格 税込 29,800円

  • 新品・中古区分 新品

広告

アクティブエリア、境界線の幅、ベゼル幅の用語定義

この投稿内での独自定義として、液晶モニターの画面を正面から見た場合において、境界線の幅とベゼル幅を次のように定義します。

境界線の幅、ベゼル幅の位置。矢印の先端で挟まれた距離を測定。

アクティブエリア(Active Area)

  • 液晶パネルで画像が表示される有効表示領域(アクティブエリア、Active Area)のこと。

非表示領域

  • 液晶パネルのアクティブエリアの周囲。ピクセルがなく画像が表示されない領域のこと。

境界線の幅(Border width)

  • モニターの端から液晶パネルのアクティブエリアまでの距離(edge of monitor to active area)。
  • 境界線の幅 = ベゼル幅 + ベゼルで覆われていない液晶の非表示領域幅(目に見える非表示領域幅)

ベゼル幅(Bezel width)

  • 液晶パネルの周囲を保護するフレームのうち、液晶パネル前面に被さっている部分の幅。
  • 液晶パネル前面に被さっていない場合(俗に言うベゼルレス)は周囲のフレームの厚さ。

ベゼルが意味する箇所や、「モニターの端からアクティブエリアまでの距離」を指す用語は、メーカーや使われ方によって変わってきます。

「モニターの端からアクティブエリアまでの距離」を指す用語は、Dell P3223DEのユーザーガイドでは「境界線の幅 Border width」、Dell S2725DSでは「ベゼルの幅 Bezel width」が用いられています。

この投稿で紹介する機種はDellのS2725DSですが、用語はDellのP3223DEに合わせました。

なお、ベゼルの英語表記はbezelで、辞書での意味は次のとおりです。

[引用]
bez・el /bézl/
[名][C]
1 (のみなどの)刃の斜面.
2 (カットした宝石の)小面.
3 (時計のガラス・宝石などのはまる)受けみぞ, みぞぶち.
[出典] ジーニアス英和辞典 第4版 (C) Taishukan, 2006-2007

液晶パネルにはベゼルとは別に非表示領域がある

液晶パネルには、画像が表示される有効表示領域(アクティブエリア、Active Area)と、その周囲にピクセルがなく画像が表示されない非表示領域があります。

プリントされた写真とフォトフレームにおきかえると次のような関係です。

  • 写真のプリント領域・・・液晶パネルのアクティブエリア。
  • 写真の周囲の余白・・・液晶パネルの非表示領域部分、液晶パネルの余白。
  • フォトフレーム・・・ベゼル。液晶パネルの周囲を保護するフレーム。

新旧モニターのベゼル幅と目に見える非表示領域幅。左は2024年発売のS2725DS、右は2012年発売のU2713HM。

上記写真の左側は2024年発売のDellのQHD27インチモニター S2725DSです。
ベゼル幅が約1mm、目に見える非表示領域幅は約7mm。それらを足した境界線の幅は約8mmです。

右側は2012年発売のDellのQHD27インチモニター U2713HMです。
ベゼル幅が約22mm、目に見える非表示領域幅は約1mm。それらを足した境界線の幅は約23mmです。

Dellの新旧モニター。左は2024年発売のS2725DS、右は2012年発売のU2713HM。

ベゼル幅が広いモニターでは非表示領域がほぼ隠れていましたが、ベゼル幅が1mmほどのモニターでは目に見える非表示領域幅が目立つようになりました。

それでもトータルの境界線幅は10mm以下で、とても小さくなりました。

なおプリント写真には余白のない(フチなし)ものがありますが、2025年05月時点の家庭用PC液晶モニターでは非表示領域が0mmまたは0mmに近い液晶パネルはないといってよいでしょう。

少なくとも1mm以上の非表示領域があります。

ベゼルレス液晶モニターは指定した範囲を超えて前傾し続けるとパネルが剥離落下の可能性が高まる

幅が大きいベゼルは、液晶パネルのフチに被さるように取付けられており、液晶パネルがフレームから外れないようにする役割があります。

一方、液晶パネルの側面を保護するだけの薄型ベゼルは液晶パネルを押さえることができません。ですので液晶パネルをフレームに固定している両面テープが劣化することで、液晶パネルがフレームから剥がれたり、落下する危険性があります。

標準スタンド以外の天吊り金具、モニターアームを用いた場合に、指定した範囲を超えて下に傾けて(前傾)設置しないように注意している製品があるのは、それが主な理由です。

単にモニタースタンドの可動範囲の限界という製品もありますが、液晶パネルの剥離防止が理由の場合もあります。
製品仕様に、傾斜(チルト)の調整可能角度が-5°から21°と記載されている場合は、5°より手前に傾けないようにします。

S2725DSのアクティブエリアサイズと境界線の幅

ベゼル幅は実測値で、それ以外の数値はユーザーガイドからの引用です。

境界線の幅

7.30
境界線の幅

7.30
アクティブエリア
幅596.74
高さ335.66
境界線の幅

7.30
境界線の幅

13.02
簡易図解 アクティブエリアサイズと境界線の幅

アクティブエリア

  • 幅 596.74 mm(23.49 インチ)
  • 高さ 335.66 mm(13.22 インチ)

境界線の幅(モニターの端からアクティブエリアまで)
Bezel width (edge of monitor to active area)

  • 上 7.30mm
  • 左 / 右 7.30mm
  • 下 13.02mm

ベゼル幅(実測値)

  • 上 約1mm
  • 左 / 右 約1mm
  • 下 約11mm(ロゴが印字された額縁マット的な化粧パネルを含む)

上左右の境界線の幅は同じ。下は他よりも広い。

モニター外寸 (スタンドなし)

  • 幅 611.34 mm
  • 高さ 355.98 mm

アクティブエリアと境界線の幅の合計

  • 幅合計 611.34mm = モニター外寸幅(スタンドなし)
  • 高さ合計 355.98mm = モニター外寸高さ(スタンドなし)

カタログスペック

S2725DSの境界線の幅(S2725DSではベゼルの幅と表現)は、製品サポートからダウンロードできる「Dell S2725DS Monitor ユーザーガイド」PDFファイルに記載されています。

オンラインショップの製品ページの仕様には記載されていません。

モニターの仕様

項目
スクリーンタイプ アクティブマトリクス - TFT LCD
パネルタイプ プレーン内切り替え(IPS)テクノロジー
アスペクト比 16:9
表示可能画像寸法
対角 684.66 mm(27.0 インチ)
アクティブ領域
水平 596.74 mm(23.49 インチ)
垂直 335.66 mm(13.22 インチ)
領域 200302.79 mm2( 310.47 インチ2)
最大解像度およびリフレッシュレート 2560 x 1440、 100Hz
ピクセルピッチ 0.2331 mm x 0.2331 mm
インチあたりのピクセル(PPI) 109
視野角: 水平 垂直 178°(標準値) 178°(標準値)
輝度 350 cd/m² (標準値)
コントラスト比 1500:1 (標準値)
ディスプレイ画面のコーティング フロント偏光子(3H) ハードコーティングのアンチグレア処理
バックライト LED エッジライト方式
応答時間(グレーからグレー) 8ミリ秒(通常モード) 5ミリ秒(高速モード) 4ミリ秒(最速モード *)
* 目に見えるモーションブラーを減らし、画像の応答性を向上させます。
注意:最速モードにより、画像に若干の目立つアーティファクトが生じる場合があります。
要件に応じて応答時間を選択できます。
色深度 1670 万色
色域 sRGB 標準 99%(CIE 1931)
ベゼルの幅(モニターの端からアクティブエリアまで) :
7.30mm
左 / 右 7.30mm
13.02mm
調整可能 :
高さ調整 130mm
傾斜 -5°~ 21°
スイベル -30°~ 30°
ピボット -90°~ 90°
ケーブル管理 はい
Dell Display Manager 2.0 の互換性 * Easy Arrange および他の主要機能
セキュリティ セキュリティロックスロット(ケンジントンロック用、別売り)
ビルトインスピーカー 2 x 5 W

[出典] Dell S2725DS Monitor ユーザーガイド(DellのWebサイト)

今回の投稿で登場した製品

以上

お手頃価格なFHD、QHDモニター ピックアップ

VESA100対応モニターアーム ピックアップ

選定の際は、モニター耐荷重Cクランプの締め方をご確認ください。

  • 同じ画面サイズでも重量には差があるので、インチ数だけでなく耐荷重も確認します。
  • 天板裏に段差や構造物があるデスクにはスリムクランプ式がおすすめです。

クランプの締め方 3タイプ

  1. 上から締めるスリムクランプ
    • 天板の表からクランプを六角レンチで締めます。
    • 天板裏へボルトが出っ張らないので、天板裏の構造物にハンドルやボルトが干渉して設置できなかったデスクでも設置できる可能性が高まります。
  2. ハンドル無しボルトで机の下からクランプを締めるタイプ
    • 六角レンチでボルトを締めます。
    • ハンドルがないため、天板裏の構造物にハンドルがが干渉して設置できなかったデスクでも設置できる可能性が高まります。
  3. ハンドル付きボルトで机の下からクランプを締めるタイプ
    • 手回しハンドルで工具不要でクランを締められるが、ハンドルが大きく天板裏への出っ張りが大きい。
    • 天板裏に構造物があるとハンドルが干渉し取付けできない可能性がある。

上から締めるスリムクランプ式


[荷重範囲] 1kgから9kg。
上から締めるスリムクランプ


[荷重範囲] 1kgから9kg。

ハンドル無しボルトで机の下からクランプを締めるタイプ


[荷重範囲] 2kgから9kg。

ハンドル付きボルトで机の下からクランプを締めるタイプ


[荷重範囲] 2kgから7kg。

アームの動かしやすさを求めるならエルゴトロン製


[荷重範囲] 34インチまで。3.2㎏から11.3㎏まで。
エルゴトロンとはVESA規格のモニターアーム製品の老舗。アメリカに本社を置き人間工学に基づいた製品開発をする会社です。

参考 S2725DSに関するDellのWebサイト

Dell 27 Plus QHDモニター - S2725DS(DellのWebサイト)

Dell S2725DSのサポート | マニュアルおよび文書 | Dell 日本(DellのWebサイト)

広告
タイトルとURLをコピーしました