Automobilista 2で3画面の右側を縦表示する方法と右ハンドル車Super V8での見え方【2025年5月版】

目次

概要

この投稿では、Automobilista 2(略称 AMS2)で、3画面構成時の右モニターを縦表示する方法と、右ハンドル車Super V8での右画面の見え方を紹介します。

組合わせたモニターは、左と中央が27インチQHD、右が24インチFHDです。

2025年05月時点の情報です。

Automobilista 2 バージョン

2025年05月時点の最新バージョン

  • V1.6.4.3.2867.AVX
  • Build ID 17819607

Automobilista 2とは

前提完了条件

この投稿は、次の投稿の差分設定となります。

基本的な3画面表示設定が完了していることが必要です。

必要な前提知識は、上記投稿をご覧ください。

3台のモニターに表示された実際のコックピット視点のレース画面

上記写真の画面の向きは3台とも横向きです。

車種は「Mitsubishi Lancer R」、左ハンドル車です。
今回使用する車種とは異なります。

これをもとに、右モニターを縦表示にする設定をおこないます。

設定完了後の右モニターを縦表示にした3画面構成の写真

右モニターを縦表示にしたコックピット視点のレース画面

仕様

  • 車種 Super V8
  • ステアリング 右ハンドル
  • Cockpit Camera FOV値 60
  • サーキット Australia Adelaide (アデレード市街を使用する公道コースです)
  • モニター
    • 27インチQHD S2725DS 横向き
    • 27インチQHD U2713HM 横向き
    • 24インチFHD S2425HS 縦向き

右モニターの見え方

右ハンドル車においては、右モニターは縦向きでも右サイドミラーを表示する充分な幅があります。

左モニターの見え方

右ハンドル車においては、左に位置する助手席側のダッシュボードから左サイドミラーの視界をカバーするには、左モニターは横向きが最適です。

使用車種とステアリング

車種 Super V8
ステアリング 右ハンドル(right hand drive、RHD)

Super V8 右ハンドル車

コックピット視点のFOV(視野)値

コックピット視点のFOV調節画面

Cockpit Camera FOV 60

使用したPC構成(自作PC)

モニター

機種名 S2725DS U2713HM S2425HS
メーカー Dell Dell Dell
発売年 2024年 2012年 2024年
表示サイズ
(対角線)[インチ]
27 27 24
解像度(通称) QHD QHD FHD
解像度(横x縦)[
ピクセル]
2560x1440 2560x1440 1920x1080
アスペクト比 16:9 16:9 16:9
有効表示領域
W[mm]
596.74 596.7 527.04
有効表示領域
H[mm]
335.66 335.7 296.46
フレーム外寸
W[mm]
611.34 639.3 537.64
フレーム外寸
H[mm]
355.98 378.2 313.73
境界線の幅
W[mm] 上右下左
8 8 13 8 21.5 21.5 21.5 21.5 5 5 12 5
目に見えている液晶パネルの余白
W[mm] 上右下左
7 7 2 7 1 1 1 1 4 4 2 4
フレームベゼル
W[mm] 上右下左
1 1 11 1 20.5 20.5 20.5 20.5 1 1 10 1

上記表の用語 補足

  • フレーム外寸(Frame outer) ・・・ 液晶画面の周囲を保護するフレーム。
  • 有効表示領域(LCD Active Area) ・・・ 液晶パネルのうち画像が表示される領域、アクティブエリア。
  • 目に見えている液晶パネルの余白(Visible Panel Margin) ・・・ フレームで隠されずに目に見えている液晶パネルの余白。
  • フレームベゼル(Frame Bezel) ・・・ 液晶パネルの周囲を保護するフレームとしてのベゼル。
  • 境界線の幅(Border width) ・・・ モニターの端からアクティブエリアまでの幅。

グラフィックスカード Sparkle SA750C-8GOC Intel Arc A750 ORC OC Edition

  • 購入年月 2024年1月
  • GPU Inte Arc A750
  • 映像出力ポート HDMI2.0b x1(4096 x 2160@60Hz)、DisplayPort2.0 x3(7680×4320@60Hz)。最大4画面 同時出力。

グラフィックスドライバー

  • Intel Graphics Driver
  • バージョン 32.0.101.6739
  • リリース日 2025/4/25

OS Windows 11 Pro

  • バージョン 24H2
  • OSビルド 26100.3915

CPU AMD Ryzen 5 5600G GPU内蔵

PCの詳細は「SUGO16 パーツ組込み後のケース内部レビューと組立てに便利な道具紹介。Ryzen 5 5600G、Intel Arc A750で12万円の静音小型ゲーミングPC自作【2024年1月版】 」をご覧ください。

【STEP 1】右モニターを物理的に90度左回転する

90度左回転させた右モニター背面

モニタースタンドやモニターアームのピボット機能を使って、右モニターを物理的に90度左回転させます。

モニター間のアクティブエリア上辺の段差

中央モニターと右モニターのアクティブエリア上辺の段差の長さを、この後の工程で使うため測って記録しておきます。

この例では5.8cm。右モニターのアクティブエリア上辺が中央モニターよりも高い位置にあります。

【STEP 2】Windows 11のディスプレイ設定で画面の向きを縦にする

Windows 11のディスプレイ設定を開く

次の表は実際に使用した3台のモニターの配置、識別番号、解像度一覧です。

実際の配置
識別番号 2 1 3
機種名 S2725DS U2713HM S2425HS
表示サイズ
(対角線)[インチ]
27 27 24
解像度(通称) QHD QHD FHD
解像度(横x縦)[
ピクセル]
2560x1440 2560x1440 1920x1080
使用した3台のモニター

実際のモニター配置と設定画面内のモニターの配置が異なる場合は、設定画面内で並び替えます。
モニターに割当てられた番号は設定画面の[識別]をクリックすることで確認できます。

詳しくは「Windows 11 マルチモニター拡張表示で左右を入れ替える方法。上下左右配置と回転設定 」をご覧ください。

右モニターをクリックする

3番の右モニターをクリックして選択した状態にします。

設定項目「画面の向き」の選択肢一覧

設定画面を下にスクロールして「画面の向き」まで進みます。

右モニターを物理的に90度左回転させたので、表示の天地を合わせるために設定項目「画面の向き」で「縦(反対向き)」を選択します。

Windowsの画面の向きと表示されている画面の回転方向

表示画面の回転方向
0度。初期値。回転無し。
左に90度回転
横(反対向き) 左に180度回転(逆さま)
縦(反対向き) 左に270度回転(右に90度回転)

画面が縦向きになった右モニター

右モニターの画面が縦向きになりました。

【STEP 3】AMS2オプションのTriple Screen設定を変更する

Automobilista 2 -> [Options] -> [Triple Screen]

設定変更するスクリーン名はRight Screenです。

Right Screenの3つの変更箇所抜粋

  1. Physical Width[cm] 29.63
  2. Physical Height[cm] 52.70
    • モニターを縦回転させたので横と縦の値を入替えます。
  3. Vertical Offset[cm] -5.80
    • 中央モニターと右モニターのアクティブエリア上辺の段差の長さを入力します。
    • 中央モニターより高い位置の場合はマイナス値、低い位置の場合はプラス値です。

AMS2 入力完了後の各スクリーンの設定値

機種 筆者メモ S2725DS U2713HM S2425HS
スクリーン名 - Left Screen Center Screen Right Screen
Physical Width[cm] アクティブエリアのサイズ 59.66 59.66 29.63
Physical Height[cm] アクティブエリアのサイズ 33.56 33.56 52.70
Bezel Width Left[cm] 各モニターの境界線の幅 左側 0.80 2.15 0.50
Bezel Width Right[cm] 各モニターの境界線の幅 右側 0.80 2.15 0.50
Distance To Screen[cm] - - 60 -
Vertical Offset[cm] - 0.00 0.00 -5.80
Angle From Forward - 0.00 0.00 0.00
Pixel Width - 2560 2560 1920
Pixel Height - 1440 1440 1080
Triple Screen設定で入力した値

これで右モニターを縦表示する設定は完了です。

3台のモニターに表示された実際のコックピット視点のレース画面

レース画面で表示を確認をします。

ここでは左右のモニターの設置水平角度を設定するAngle From Forwardの値は初期値の0度のままにしました。
正しい値をセットすることで、より正確な表示になります。

あとは好みに応じて、カメラ設定でFOV、コックピット設定で座席位置などを調節します。

【注意点】 メニュー画面UIの下側が隠れてしまう

3画面表示でモニターの向きが3台とも横向きの時には問題はなかったのですが、右モニターを縦にすることで、メニュー画面UIが左と中央モニターに表示される際に下側が隠れてしまうという問題が発生しました。

なおレース画面、ゲームプレイ事態には支障はありません。

STARTボタンの下側が隠れてしまう

3画面表示では、メインメニューやオプションメニュー画面のUIは基本的に左か右モニターに収まるレイアウトとなります。

今回使用している左と中央のモニターの解像度はQHDで、縦サイズは1440ピクセルです。
右モニターはFHD解像度です。それを縦表示にしたことで、画面全体の縦の最長サイズが1920ピクセルになりました。

それによって、メニュー画面UIが1920ピクセルを基準にレイアウトされるようになり、メニュー画面UIが左と中央モニターに表示される場合に1440ピクセルよりも下に配置された内容が見えなくなります。

自動車選択画面では次のような事態になります

正常に表示されている自動車選択画面のUI

まずは、メニュー画面全体が正常に表示されている自動車選択画面です。

右下には次の3つの選択ボタンが表示されています。
[Select Livery] [Showroom] [Select Vehicle]

右モニターを縦表示にした状態で中央モニターで見える自動車選択画面のUI

続いて、右モニターを縦表示にしたことでUIが画面外に出てしまい、見えなくなった状態です。
自動車選択画面の下側の1/4の部分(自動車情報の5行目「Engine Placement」より下)が見えなくなりました。

見えなくなった3つのボタン

そのため次の3つのボタンも見えなくなりました。
[Select Livery] [Showroom] [Select Vehicle]

見えなくはなりましたが、さいわい操作は受付けています。

初期状態で[Select Vehicle]ボタンが選択された状態になっているので、コントローラーのセレクトボタンかキーボードのEnterキーを押せば、自動車を決定して先に進み、レースを開始することができます。

今回の投稿で登場した製品

以上

Xinput対応コントローラー ピックアップ

発売日 2024年9月25日
ホールエフェクトジョイスティックの採用によりドリフト発生を軽減、丈夫で長持ち、高い精度と感度の操作性を提供。
前モデル「Ultimate C 2.4g Wireless Controller」のアナログスティック改良版。


対応環境 Windows 10 and above、Android 9.0 and above
接続 ワイヤレス2.4Gアダプタによる無線接続。またはUSBケーブルによる有線接続(コントローラー側はUSB-Cポート)。またはBluetooth接続。

    VESA100対応モニターアーム ピックアップ

    選定の際は、モニター耐荷重Cクランプの締め方をご確認ください。

    • 同じ画面サイズでも重量には差があるので、インチ数だけでなく耐荷重も確認します。
    • 天板裏に段差や構造物があるデスクにはスリムクランプ式がおすすめです。

    クランプの締め方 3タイプ

    1. 上から締めるスリムクランプ
      • 天板の表からクランプを六角レンチで締めます。
      • 天板裏へボルトが出っ張らないので、天板裏の構造物にハンドルやボルトが干渉して設置できなかったデスクでも設置できる可能性が高まります。
    2. ハンドル無しボルトで机の下からクランプを締めるタイプ
      • 六角レンチでボルトを締めます。
      • ハンドルがないため、天板裏の構造物にハンドルがが干渉して設置できなかったデスクでも設置できる可能性が高まります。
    3. ハンドル付きボルトで机の下からクランプを締めるタイプ
      • 手回しハンドルで工具不要でクランを締められるが、ハンドルが大きく天板裏への出っ張りが大きい。
      • 天板裏に構造物があるとハンドルが干渉し取付けできない可能性がある。

    上から締めるスリムクランプ式


    [荷重範囲] 1kgから9kg。
    上から締めるスリムクランプ


    [荷重範囲] 1kgから9kg。

    ハンドル無しボルトで机の下からクランプを締めるタイプ


    [荷重範囲] 2kgから9kg。

    ハンドル付きボルトで机の下からクランプを締めるタイプ


    [荷重範囲] 2kgから7kg。

    アームの動かしやすさを求めるならエルゴトロン製


    [荷重範囲] 34インチまで。3.2㎏から11.3㎏まで。
    エルゴトロンとはVESA規格のモニターアーム製品の老舗。アメリカに本社を置き人間工学に基づいた製品開発をする会社です。

    お手頃価格なFHD、QHDモニター ピックアップ

    ステアリングコントローラー ピックアップ

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