Arc A750のストリートファイター6 ベンチマーク QHD最高画質スコア100。3万円のミッドレンジグラフィックスボード

目次

概要

この投稿では、3万円前後で購入できるIntel Arc A750 GPU搭載ミッドレンジグラフィックボードと、約2万円のミッドレンジCPU「AMD Ryzen 5 5600G」で自作したPCでのストリートファイター 6 ベンチマーク結果を紹介します。

最初に結論を述べると、解像度QHD(2560x1440)、グラフィック設定「最高画質」の組み合わせで「ファイティンググラウンド」モードの結果は快適にプレイできるスコア100(100点満点中)となりました。
なお使用したCPUとマザーボードの仕様上、グラフィックスボードはPCIe 3.0 x16での動作に制限されています。

そのほかの画質設定を含めたベンチマーク結果画面のキャプチャーはこの後の項目で紹介します。

2024年09月時点の情報です。

はじめに

2024年1月、筆者はゲームプレイ用にIntelのArc A750 GPU搭載グラフィックスボードとAMD Ryzen 5 5600G CPUを搭載したミッドレンジゲーミングPCを自作しました。

ゲーミングPC導入のメインの目的は、3Dレーシングゲーム「Forza Horizon 4」を解像度QHD、高画質モード、60fpsで快適にプレイすることでした。
また、格闘ゲームも好きなので、2023年6月2日にSteam版が発売された「ストリートファイター 6」を高画質で快適にプレイできることもサブ目的としてパーツを選定しました。
かかった費用は約12万円で目的は充分に達することができました。

Sparkle SA750C-8GOC Intel Arc A750 ORC OC Edition

購入したグラフィックスボードはIntelのArc A750 GPU搭載「Sparkle SA750C-8GOC Intel Arc A750 ORC OC Edition」で、購入時の価格は約29,000円(税込)でした(2024年1月時点)。
このGPUは、NVIDIA GeForce RTX 3050に匹敵する性能で、NVIDIAのものに比べて1万円ほど安価です。

AMD Ryzen 5 5600G

AMD Ryzen 5 5600Gは2021年に発売されたSocket AM4対応CPUで、購入時の価格は約20,000円(税込)でした(2024年1月時点)。
最新のSocket AM5対応CPUと比較すると安価で、対応マザーボードとメモリーの費用も抑えられます。

使用したMini-ITXマザーボード ASRock A520M-ITX/ac

いずれも低予算ミッドレンジゲーミングPCを自作するのに最適なパーツです。

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Intel Arc A750はコストパフォーマンスに優れたミッドレンジGPU

Intel Arc A750とは

  • インテルが2022年に発売したデスクトップPC向けGPU。
  • ゲーム、コンテンツ制作に最適。

Intel Arc A750搭載のグラフィックスボードは

  • 同性能のNVIDIA GeForce RTX 3050よりも1万円ほど安価。
  • 最高画質(最低・低・中・高・最高の5段階を想定)、解像度をQHD(2560x1440)に設定したゲームを60fpsで動作させるポテンシャルがある。

グラフィックボード


GPU Intel Arc A750
外寸 長さ222 x 高さ101 x 厚さ40.9mm
デュアルファン、2.2スロット、補助電源 8pin x2、電源650W以上

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使用したPC構成

PC本体
製品名のリンク先はAmazon.co.jpです。

パーツ分類 製品名 仕様概要
グラフィックボード Sparkle SA750C-8GOC Intel Arc A750 ORC OC Edition GPU Intel Arc A750(GeForce RTX 3050に匹敵)、8GB GDDR6、補助電源8pin x2、推奨電源650W以上、デュアルファン、2.2スロット、寸法 222 x 101 x 40.9mm
CPU AMD Ryzen 5 5600G 内蔵GPU Zen3、PCIe 3.0、Base Clock 3.9GHz、Default TDP 65W、CPU Socket AM4、 DDR4、L3 Cache 16MB
マザーボード ASRock A520M-ITX/ac AMD AM4、Mini-ITX、A520、Ryzen 5000対応、PCIe 3.0、DDR4 DIMM x2、M.2 SSD x1、SATA x4、WiFi、BT4.2、USB-C 背面
メモリー CFD Standard DDR4-3200 16GB×2枚 288pin DIMM W4U3200CS-16G DDR4-3200 (PC4-25600) DIMM、ヒートシンク無し
ストレージ(OS用) 1TB M.2 NVMe SSD WD Blue SN570 WDS100T3B0C-EC M.2 PCIe3x4 NVMe SSD
ストレージ(データ用) 2TB 2.5インチSATA SSD CFD MGAX CSSD-S6L2TMGAX 2.5インチSATA SSD
PCケース SilverStone SUGO 16 SST-SG16B(黒) 体積13L、W200mm x H232mm x D280mm、対応グラフィックカード長 275mm、Mini-ITX、電源SFX SFX-L ATX 140~180mm、対応ファン 前面120mm x1、背面120mm x1
電源 Cooler Master V750 SFX Gold 黒 MPY-7501-SFHAGV-JP SFX 750W 80PLUS Gold、フルモジュラー式、W125 x H63.5 x D100mm、92mmファン、ATX変換ブラケット付属

液晶モニター Dell U2713HM

  • スペック IPS 27インチ、QHD 2560x1440。映像入力 HDCP対応DVI-D、DisplayPort、HDMI、D-Sub

OS Windows 11 Pro

  • バージョン 23H2
  • システムの種類 64bit
  • BIOSモード UEFI
  • パーティションスタイル GPT

CPUとマザーボードの仕様上、グラフィックボードはPCIe 3.0 x16で動作

今回使用したPC構成において、グラフィックボードはPCIe 4.0 x16に対応していますが、CPUはPCIe 3.0、マザーボードはPCIe 3.0 x16までの対応です。
そのためグラフィックボードのデータ転送速度の上限は下位規格のPCIe 3.0 x16に制限されます。

製品 対応PCIe規格
Sparkle SA750C-8GOC Intel Arc A750 ORC OC Edition PCIe 4.0 x16
Ryzen 5 5600G PCIe 3.0
ASRock A520M-ITX/ac PCIe 3.0 x16

使用したSTREET FIGHTTER 6 ベンチマークツールのバージョン

ツール名 STREET FIGHTTER 6 ベンチマークツール
ファイルバージョン 1.0.0.1
実行ファイル名 StreetFighter6.exe
製品自体のSteam版リリース日 2023年6月2日

ベンチマーク結果 簡易表

格闘対戦をプレイできる「ファイティンググラウンド」モードでは、解像度QHD(2560x1440)、グラフィック設定 HIGHEST(最高画質)で100点満点中100のスコアとなりました。

解像度 Full HD (1920x1080)時のスコア

グラフィック設定 ->
モード↓
NORMAL HIGH HIGHEST
FIGHTING GROUND 100 100 100
BATTLE HUB 100 100 100
WORLD TOUR 100 80 80

解像度 QHD(2560x1440)時のスコア

グラフィック設定 ->
モード↓
NORMAL HIGH HIGHEST
FIGHTING GROUND 100 100 100
BATTLE HUB 100 100 80
WORLD TOUR 100 80 80

モードの種類

  • FIGHTING GROUND ・・・ アーケード、トレーニング、ランクマッチなどの格闘対戦をプレイするモード。
  • BATTLE HUB ・・・ ワールドツアーで鍛えたアバターにて全世界のプレイヤーとコミュニケーションやバトルをするモードです。
  • WORLD TOUR ・・・ プレイヤーの分身となるアバターでフィールドを旅するストーリーモード。

ベンチマーク結果画面キャプチャー

解像度 Full HD (1920x1080)時のスコア

解像度 Full HD (1920x1080)、グラフィック設定 NORMAL

解像度 Full HD (1920x1080)、グラフィック設定 HIGH

解像度 Full HD (1920x1080)、グラフィック設定 HIGHEST

解像度 QHD(2560x1440)時のスコア

解像度 QHD(2560x1440)、グラフィック設定 NORMAL

解像度 QHD(2560x1440)、グラフィック設定 HIGH

解像度 QHD(2560x1440)、グラフィック設定 HIGHEST

以上

今回購入したPCパーツと工具一覧

グラフィックボード


GPU Intel Arc A750
外寸 長さ222 x 高さ101 x 厚さ40.9mm
デュアルファン、2.2スロット、補助電源 8pin x2、電源650W以上

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マザーボードの電源ボタンやLEDのヘッダーピンを延長できるケーブル。
小型PCケースに取り付けたマザーボードのヘッダーピンへのアクセスがしやすくなります。


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PC仮組み時の電源ボタン。マザーボードをPCケースに取り付ける前の動作確認に役立ちます。


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手の届かない、奥まった位置にあるネジを締めるのに便利です。


    空きポートへのほこりの侵入を防ぐコネクターキャップ





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    参考

    デスクトップ PC 向けインテル Arc A シリーズ・グラフィックス(インテルのWebサイト)

    インテル Arc A750 グラフィックス 基本仕様(インテルのWebサイト)

    インテル Arc & Iris Xe Graphics - Windows ドライバーおよびソフトウェア(インテルのWebサイト)

    Steamハードウェア&ソフトウェア 調査(SteamのWebサイト)

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    デル株式会社