Windows 11 マルチモニター拡張表示で左右を入れ替える方法。上下左右配置と回転設定

目次

概要

この投稿では、複数モニター構成のWindows 11 PCにて拡張表示した画面の配置を変更し、外付けモニターの配置と同じにする方法を紹介します。

2024年09月時点の情報です。

はじめに

Windows 11搭載デスクトップPCに外付けモニターを増設することで、Windowsのデスクトップ画面を複数のモニターに渡って拡張表示したり、同一のデスクトップ画面を複製表示することができます。

Windows 11にて複数モニター(マルチモニター)の表示方法、拡張表示時のモニター配置、解像度、縦横回転を伴う詳細設定は「ディスプレイ」設定画面にておこないます。

この投稿ではモニター2台(デュアルモニター)で拡張表示する場合の説明をします。
なおモニターを何台増設できるかはGPUの性能によって異なります。

2台のモニターで拡張表示した状態

上記写真の左側がメインモニター(Dell 27インチ U2713HM)。
右側がセカンドモニター(Dell 24インチ U2412M)です。机の右端からモニターが転倒落下しないようにスタンドをモニターアームに変更しました。

モニター背面。写真左側がセカンドモニター

上記写真左側がモニターアームに取り付けた状態のセカンドモニターです。

購入したモニターアームは下記のSunonブランドの製品です。

発売日 2024年07月頃


「下から締めるクランプ式」で六角レンチで締めるハンドルレスタイプ。
ハンドルが当たって取り付けられなかった机にも、取り付けられる可能性が高まります。

2024年12月に2,000円ほどで購入しましたが、2025年03月時点では取り扱い終了となっています。チルトの微調整がしづらいですが、お値段を考えると妥当な品質です。

2025年03月時点で同ブランドから購入可能で近い仕様のモニターアームはこちらです。


「下から締めるクランプ式」でハンドル部分がコンパクト。
大きなハンドルが当たって取り付けられなかった机にも、取り付けられる可能性が高まります。

拡張表示では、デスクトップ画面が複数のモニターに渡って拡張され、アプリケーションウィンドウを別のモニターに移動することができます。

複数台の物理的なモニターの左右を入れ替えた場合は、Windows側にどう配置したかを「ディスプレイ」設定画面で指示する必要があります。

ピボット・高さ調整スタンド、スピーカー搭載で2万円前後の23.8インチ フルHDモニターは、限られたスペースのセカンドモニターにおすすめです。

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PC環境

OS Windows 11 Pro

  • バージョン 23H2
  • ビルド 22631.4112
  • システムの種類 64bit
  • BIOSモード UEFI
  • パーティションスタイル GPT

デスクトップPC 自作 AMDベース

  • 購入年月 2024年1月
  • プロセッサー AMD Ryzen 5 5600G
  • メモリー DDR4-3200(PC4-25600) 16GB x2
  • マザーボード ASRock A520M-ITXac
  • グラフィックスボード Sparkle SA750C-8GOC Intel Arc A750 ORC OC Edition

Windows 11 ディスプレイ設定画面を開く

次の5つのいずれかの方法でディスプレイ設定画面を開きます。

  1. デスクトップ画面の背景の何も無い部分で右クリック -> 「ディスプレイ設定」をクリック
  2. タスクバー左側の「Windowsロゴ(田)」アイコンを右クリック -> 「設定」 -> 「システム」 -> 「ディスプレイ」をクリック
  3. キーボードの「Windowsロゴ + P」キーを押してディスプレイオプションを開く -> 「その他のディスプレイ設定」をクリック
  4. キーボードの「Windowsロゴ + A」キーを押してクイック設定を開く -> 「表示」 -> 「その他のディスプレイ設定」をクリック
  5. タスクバー右側にあるスピーカーアイコンがある領域を左クリックしてクイック設定を開く -> 「表示」 -> 「その他のディスプレイ設定」をクリック

デスクトップ画面の背景の何も無い部分で右クリック -> 「ディスプレイ設定」をクリック

ディスプレイ設定画面にディスプレイ再配置項目が表示されることを確認する

モニターが1台の時と、2台以上の時では表示される設定項目が変化します。

モニターが1台だけの時の設定画面

上記はモニターが1台だけの時の設定画面です。
複数モニターを設定するための項目は表示されません。

モニターが2台以上認識されている時の設定画面

上記はモニターが2台以上認識されている時の設定画面です。
先ほどの設定画面の上部に次の2つの設定項目が追加されます。

  • 認識されている複数のモニターを再配置する項目
  • マルチ ディスプレイ項目

モニターを2台以上接続しているにも関わらずディスプレイ再配置項目が表示されない場合は次の点を確認してみてください。

  • 設定画面を一度閉じて、開き直す。
  • モニターに電源が供給されているか。
  • 映像ケーブルの接続不足、接触不良はないか。
  • モニター側の入力信号は正しく切り替えたか。
  • BIOSで映像出力ポートがOFFになっていないか。
  • PCのUSB Type-Cポートに接続している場合、映像出力に対応しているか(映像出力に対応していないUSB Type-Cポートもあるためです)。

2台のモニターで表示画面を拡張する

表示オプション選択肢

複数モニターで画面を拡張するには、ディスプレイ選択エリアの右下にある「表示オプション」選択欄で「表示画面を拡張する」を選択します。

モニター2台の時の表示オプションの選択肢は4つあります。

  • 表示画面を複製する
  • 表示画面を拡張する
  • 1のみに表示する
  • 2のみに表示する

ディスプレイの設定変更確認ダイアログ

「変更を維持」をクリックして確定します。

これで画面が拡張されました。

初期状態ではセカンドモニターの位置はメインモニターの左右どちらかに配置された状態です。

拡張した画面の並びを、物理的な外付けモニターの配置に合わせるには、この設定画面内のディスプレイ画像をドラッグアンドドロップで並び変えます。

拡張した画面を上下2段に並び替える方法

具体的に、メインモニターを上段、セカンドモニターを下段に配置した環境に合わせて、拡張した画面の配置を上下に並び替える方法を説明します。

メインモニターを上段、セカンドモニターを下段に配置した状態

上の写真は実際のモニターの配置に合わせて、拡張した画面の配置も上下に並び替え済みなので、Webブラウザーを上下モニター間で移動させることができるようになっています。

下段はモバイルモニターです。

拡張した画面の配置を変更するには次の手順でおこないます。

STEP1 画面を移動させる

STEP1
上段になるメインモニターが1番、下段になるセカンドモニターが2番です。
ディスプレイ選択画面で2番のディスプレイをドラッグして1番のディスプレイの下に移動させてドロップします。

STEP2 画面を上下に配置して未確定の状態

STEP2
「適用」をクリックします。

STEP3 画面を上下に配置して確定した状態

STEP3
モニターと拡張画面の位置関係があっているか確認するために「識別」をクリックします。

STEP4 モニターを識別した状態

STEP4
識別を実行すると、モニター左下にディスプレイ番号が数秒間だけ表示されます。
位置関係があっていれば設定完了です。

モニターの接続に基づいてウィンドウの位置を記憶する

次回拡張時も同じ配置を再現するには、「マルチ ディスプレイ」項目にて「モニターの接続に基づいてウィンドウの位置を記憶する」をオンにします。

片方の画面を縦表示にする方法

画面を拡張した場合でも、それぞれの画面を縦横に回転することができます。

画面の向きの変更は同じくディスプレイ設定でおこないます。
外付けモニターを回転(ピボット)させても、それに追随してWindows側の画面は自動で回転するわけではないので、ディスプレイ設定で回転を指示します。

ここではメインモニターの左側に置いたセカンドモニターを縦向きにしてみます。

次の手順でおこないます。

STEP1 2台のモニターで拡張表示した状態

STEP1
あらかじめ「表示画面を拡張する」設定を完了させておきます。
メインモニターが1番のディスプレイ、セカンドモニターが2番のディスプレイです。

STEP2 回転させたいディスプレイをクリックして選択した状態

STEP2
2番のディスプレイの向きを変えるので、2番のディスプレイをクリックして選択した状態にします。

STEP3 「拡大縮小とレイアウト」項目

STEP3
設定画面を下にスクロールして「拡大縮小とレイアウト」項目に移動します。
「画面の向き」設定で「縦」または「縦(反対向き)」を選択します。

画面の向きの選択肢

  • 横(反対向き)
  • 縦(反対向き)

STEP4

STEP4
ディスプレイの設定変更確認ダイアログが表示されるので、向きに問題が無ければ「変更を維持」をクリックして確定します。

STEP5 縦向きになった2番のディスプレイ

STEP5
ディスプレイ再配置エリアで、2番のディスプレイの向きが縦になっていることを確認します。

STEP6 画面を下揃えにした状態

STEP6
画面を下揃えにしたい場合は、ディスプレイ再配置エリアでディスプレイをドラッグアンドドロップして移動します。

以上

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選定の際は、モニター耐荷重Cクランプの締め方をご確認ください。

  • 同じ画面サイズでも重量には差があるので、インチ数だけでなく耐荷重も確認します。
  • 天板裏に段差や構造物があるデスクにはスリムクランプ式がおすすめです。

クランプの締め方 3タイプ

  1. 上から締めるスリムクランプ
    • 天板の表からクランプを六角レンチで締めます。
    • 天板裏へボルトが出っ張らないので、天板裏の構造物にハンドルやボルトが干渉して設置できなかったデスクでも設置できる可能性が高まります。
  2. ハンドル無しボルトで机の下からクランプを締めるタイプ
    • 六角レンチでボルトを締めます。
    • ハンドルがないため、天板裏の構造物にハンドルがが干渉して設置できなかったデスクでも設置できる可能性が高まります。
  3. ハンドル付きボルトで机の下からクランプを締めるタイプ
    • 手回しハンドルで工具不要でクランを締められるが、ハンドルが大きく天板裏への出っ張りが大きい。
    • 天板裏に構造物があるとハンドルが干渉し取付けできない可能性がある。

上から締めるスリムクランプ式


[荷重範囲] 1kgから9kg。
上から締めるスリムクランプ


[荷重範囲] 1kgから9kg。

ハンドル無しボルトで机の下からクランプを締めるタイプ


[荷重範囲] 2kgから9kg。

ハンドル付きボルトで机の下からクランプを締めるタイプ


[荷重範囲] 2kgから7kg。

アームの動かしやすさを求めるならエルゴトロン製


[荷重範囲] 34インチまで。3.2㎏から11.3㎏まで。
エルゴトロンとはVESA規格のモニターアーム製品の老舗。アメリカに本社を置き人間工学に基づいた製品開発をする会社です。

参考

Windows で複数のモニターを使用する方法(MicrosoftのWebサイト)

Windows の通知とクイック設定を変更する(MicrosoftのWebサイト)

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