ジェムアルト PC USB-TR(IDBridge CT30)をWindows 10でセットアップする方法。e-Taxマイナンバーカード対応 USB接続 ICカードリーダライタ

目次

概要

この投稿では、マイナンバーカード対応ジェムアルト(Gemalto)社製のICカードリーダライタ「PC USB-TR(別名 IDBridge CT30)」をWindows 10 PCでセットアップする方法と製品外観を紹介します。

Windows 11 PCでも同様の手順です。

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はじめに

e-Taxやマイナポータルなどサービスで、Windows 10 PCに接続したICカードリーダライタ「PC USB-TR(IDBridge CT30)」を利用するには、次の2点を済ませる必要があります。

  1. OSにICカードリーダライタをデバイスとして認識させるために必要なドライバーをインストールする。
  2. 各種サービスで指示されたWindowsアプリやWebブラウザの拡張機能などをインストールする。

ここで紹介するセットアップ作業とは1番目の作業と、デバイスがOSに認識されていることを確認する作業です。

1に関してはプラグアンドプレイ機能で自動的にドライバーのインストールは完了します。
ただし、業務用PCなどでセキュリティ対策のためインターネットの接続や、利用者自身によるデバイスのセットアップが制限されている場合はプラグアンドプレイが働かない場合があります。その場合はPC管理者にご相談ください。

使用10年以上。耐久性、最新Windows OSへの対応も申し分なし。

2014年に最初に購入した製品を10年以上使い続けています。
使用頻度は年に数回と少ないですが、耐久性は申し分ありません。

マイナンバーカードへの対応はもちろん、最新Windows OSにも対応し、プラグアンドプレイ(OSの標準ドライバー)でセットアップが完了します。

使用実績

  • 2014年に購入。Windows 7 PCにて使用開始。使用頻度は年に数回。
  • 2022年時点、Windows 10 PC環境にて正常に稼働中。
  • 2024年1月時点、Windows 11 Pro (バージョン 23H2) PC環境で正常に稼働中。
  • 2025年2月時点、Windows 11 Pro (バージョン 24H2) PC環境で正常に稼働中。

ICカードリーダライタ導入のきっかけは、2014年にWindows 7 PCでe-taxを利用するため

筆者は2014年にWindows 7 PCでe-taxを利用するためにこのICカードリーダライタを購入しました。当時はマイナンバーカードではなくIC住基カードを読み取っていました。

その後、2016年にマイナンバーカードの交付が始まり住基カードからマイナンバーカードに移行してからも、引続きこの製品をそのまま利用しています。

PCのOSを2020年にWindows 10へ移行してからも問題無く利用しています。
セットアップは簡単で、Windows 10ではプラグアンドプレイ機能でICカードリーダライタに最適なドライバーが自動的にインストールされるので、手動でドライバーをインストールする必要はありません。

PC USB-TR(IDBridge CT30)はマイナンバーカードの読み取りに対応している

このジェムアルト社製のICカードリーダライタ「PC USB-TR(IDBridge CT30)」は、地方公共団体情報システム機構(略称:J-LIS)が公表している「マイナンバーカードに対応したICカードリーダライタ一覧」に掲載されています。

Gemalto(ジェムアルト)はオランダ・アムステルダムに本社をおく情報セキュリティ機器の開発、製造、販売をおこなう会社です。2017年にフランスのThales社に買収されました。
2022年04月現在、日本語のユーザーズマニュアルがペンティオ株式会社のWebサイトにて提供されています。
ペンティオ株式会社は1998年に設立された企業です。事業内容の一つに「ICカード認証技術を利用した認証ソリューションの開発/販売」があります。

J-LISとは、マイナンバーカードの発行・更新等に関する各システム等の行政サービスを支える基盤となる各種システムの運用を担う、国と地方公共団体が共同で管理する法人です。

マイナンバーカードの登場でネット手続きができる行政サービスが増え、カードリーダー読み取りの機会が増えた

筆者は、マイナンバーカード以前のIC住基カードでe-taxの利用、コンビニでの住民票発行などのサービスを活用してきました。役所まで出向かずに用を済ませられるのはとても便利です。

2016年にマイナンバーカードが交付されてから、ネット上で手続きができる行政サービスがさらに増えて利便性が高まりました。
使い勝手も年々向上しています。

マイナポイントの予約、インターネットで確定申告ができるe-Tax、インターネットで行政手続きができるマイナポータル。
それらのオンライン行政サービスをPCで利用するにはマイナンバーカードとカード情報を読み取るためのICカードリーダライタ、またはスマートフォンが必要となります。

スマートフォンの場合はNFC機能を搭載している必要があります。NFCはSuicaなどの交通系ICカードの残高チェックかできる機能です。

費用感はマイナンバーカード対応ICカードリーダーは2千円台、NFC対応スマートフォンは最低2万円台です。

すでにWindows PCを持っている場合は、NFC対応スマートフォンを新たに購入したり買い換えるよりも数万円安く済ませられます。

[関連] 2万円台のマイナポータル対応スマホ moto g9 PLAY購入。NFC搭載ミドルスペック Android 10 SIMフリースマホ

セットアップで利用したPC環境

OS Windows 10 Pro 64bit バージョン 21H2
デスクトップPC Intel NUCキット NUC8I3BEH

  • 製品コレクション 第8世代Intel Coreプロセッサー・ファミリー搭載 Intel NUC キット
  • 搭載プロセッサー Intel Core i3-8109U Processor (4M Cache, up to 3.60 GHz)

ICカードリーダライタ「PC USB-TR」をWindows 10 PCでセットアップする方法

  1. Windows 10 PCを起動させた状態にする。
  2. PCをインターネットに接続した状態にする。
  3. Windows Updateを最新の状態にしておく。
  4. ICカードリーダライタのUSB-AケーブルをWindows 10 PCのUSB-Aポートに接続する。
  5. OSのプラグアンドプレイ機能にてICカードリーダライタに最適なドライバーのダウンロードとインストールが自動的に始まります。
    • 通信環境にもよりますがインストールは数秒で終わります。
  6. インストールの開始と終了を知らせるダイアログがタスクバーの右側(通常 画面右下)にポップアップ表示されます。
    • すでにインストール済みの場合や、インストール完了後の次回以降の接続ではポップアップは表示されません。
  7. ドライバーのインストールが正常に完了すると、ICカードリーダライタがWindowsに認識されます。

これでセットアップは完了です。
「PC USB-TR」がWindows 10 PCに正常に認識されているかどうかを確認するには次の項目へお進みください。

「PC USB-TR」がWindows 10 PCに認識されていることを確認する方法

ここでは「デバイスマネージャー」と「デバイスとプリンター」で確認する2つの方法を紹介します。

デバイスマネージャーで確認する方法

Gemalt「PC USB-TR(IDBridge CT30)」は、デバイスマネージャー画面上では「Microsoft Usbccid Smartcard Reader(WUDF)」という名称で認識されます。

ICカードリーダライタのUSB-AケーブルをWindows 10 PCのUSB-Aポートに接続する。

次の手順でデバイスマネージャー画面を起動する。
タスクバー左側のWindowsアイコンを右クリック -> 「デバイスマネージャー」をクリック。

デバイスマネージャー

一覧から「スマートカード読み取り装置」を探しクリックし、「Microsoft Usbccid Smartcard Reader(WUDF)」が表示されていることを確認する。

スマートカード読み取り装置
    Microsoft Usbccid Smartcard Reader(WUDF)

問題が起きている場合は、先頭のアイコンに「!」(ビックリマーク、感嘆符)などが表示されます。

一覧に何も表示されない場合は下記をお試しください。

  • USBハブを使っている場合はPC本体のUSBポートに接続する。
  • 他のUSBポートに接続する。

「デバイスとプリンター」で確認する方法

Gemalt「PC USB-TR(IDBridge CT30)」は、「デバイスとプリンター」画面上では「USB SmartCard Reader」という名称で認識されます。

次の手順で「デバイスとプリンター」画面を起動する。
タスクバー左側のWindowsアイコンを右クリック -> 設定 -> デバイス -> Bluetoothとその他のデバイス

「Bluetoothとその他のデバイス」画面にて、画面右側(または下側)の「関連項目」欄の「デバイスとプリンター」をクリック。

デバイスとプリンター

一覧に「USB SmartCard Reader」が表示されていることを確認する。

「PC USB-TR(IDBridge CT30)」の外観

2014年購入時の仕様です。

パッケージの表側

シンプルなパッケージです。

パッケージの裏側

裏側にはPCとの接続方法が図解されています。

ICカードリーダー本体の表側

USBケーブル一体型でUSBコネクタの形状はUSB-A(USB Standard-A)です。
マイナンバーカード(ICカード)を差す向きは、本体の表側に対してICカードのICチップ面を上側にします。
奥までしっかりと差し込みます。

ICカードリーダー本体の背面

内側の8本の金属端子がICチップに接触する部分です。

ラベル記載内容
MAID IN CHINA
M/N:PC USB-TR
P/N:HWP119316C
RATING:5V ⎓ ,100mA
(記号「⎓」は直流を意味します。)

日本語説明書

本体以外の付属品は日本語説明書(兼 保証書)。

引用:PC USB-TR(IDBridge CT30)の対応OS

Microsoft Windows 10 / Windows Server 2016
Microsoft Windows 8.1 / Windows Server 2012 R2
Microsoft Windows 8 / Windows Server 2012
Microsoft Windows 7 / Windows Server 2008 R2
Microsoft Windows Vista / Windows Server 2008
Microsoft Windows XP / Windows Server 2003
Microsoft Windows 2000 / Windows Server 2000
Microsoft Windows 95 / 98 / 98SE / Me / NT4
Microsoft Windows CE 4.1 / 4.2 / 5.0
Mac OS X 10.3 / 10.4 / 10.5 / 10.6 / 10.7 / 10.8 / 10.9 / 10.10 / 10.11 / 10.12
Linux Kernel 2.6 以上
Solasis 10
各32bit版 と 64bit版 どちらにも対応しています

[出典] Gemalto IDBridge CT30の製品情報(ペンティオ株式会社のWebサイト、2022年04月時点)

今回購入したジェムアルトのICカードリーダライタ

以上

マイナンバーカード対応ICカードリーダー ピックアップ

接触型(差し込み型)と非接触型(タッチ式)の2タイプを紹介します。

接触型(差し込み型)


「マイナンバー 接触型 ICカードリーダライタ」を次のWebサイトで探す

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非接触型(タッチ式)


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参考

Gemalto IDBridge CT30の製品情報

Gemalto IDBridge CT30の製品情報(ペンティオ株式会社のWebサイト)

Gemalto IDBridge CT30のマニュアルダウンロード(ペンティオ株式会社のWebサイト)

Gemalto IDBridge CT30のドライバーダウンロード(THALESのWebサイト)

ICカードリーダーを使った行政サービス

2章 マイナポータルを利用するには > ICカードリーダライタを使ったログインの準備(マイナポータルのWebサイト)

スマートフォン × マイナンバーカードでe-Tax!進化するスマート申告!(令和2年1月31日から、スマホとマイナンバーカードでe-Tax!)(国税庁のWebサイト)

ICカードリーダライタのご用意(J-LIS 地方公共団体情報システム機構 公的個人認証サービス ポータルサイト)

マイナンバーカードに対応したICカードリーダライタ一覧(PDF、J-LIS 地方公共団体情報システム機構 公的個人認証サービス ポータルサイト)

マイナンバーカードに対応したスマートフォン一覧(PDF、J-LIS 地方公共団体情報システム機構 公的個人認証サービス ポータルサイト)

NFCスマートフォンに関するマイナンバーカード対応基準について(J-LIS 地方公共団体情報システム機構のWebサイト)

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